
海老洞を徹底紹介!【高知の「青の洞窟」】
今回紹介するのは高知県土佐清水市にある海老洞です。
松尾漁港の脇にぽっかりと穴をあけている海老洞は、地元の観光パンフレットや土佐清水市の観光協会ホームページにすら載っていない超穴場スポット。海水と真水が混ざり合うことで不思議な色をしていて、その様子から「高知の青い洞窟」として近年話題に。ほとんど情報が出回っていませんでしたが、SNSの普及によって知名度が高まってきている要注目のスポットなんです。
今回は、そんな海老洞へのアクセスから私マツシタが実際に行ってみたレポート、あわせて回りたい周辺の観光地情報までまとめています。
早速行きましょう!
海老洞へのアクセス
土佐清水市の東部、太平洋へと突き出した足摺岬。海老洞は、その足摺岬にある松尾漁港の脇に穴をあけています。なので、ナビでは松尾漁港に目的地をセットして向かうといいと思います。
県道27号線を進みながら、途中でわき道に曲がっていきます。標識に「松尾」という文字が見えてくるので、見逃さないようにしてくださいね。
松尾へ向かう道に入ってからは、両側に民家が迫る狭い道を通ることになります。住民の方が生活しているので、くれぐれも気を付けて運転してください。
道路沿いに立て看板があるので、「松尾漁港」に注目しながら指示通りに運転していくと松尾漁港までたどり着くことができます。ただし、途中にある神社「松尾天満宮」より先はさらに道幅が狭くなり、なかなか運転がきつくなります。漁港まで下りていくこともできますが、自信がない方は松尾天満宮に車を停めてそこから歩いて漁港まで向かうといいと思います。ちなみに、ぼくは神社に車を停めて歩いて行きましたよ。
さて、漁港まで歩いて行っても、どこに海老洞があるのか全く分からないと思います。目の前に飛び込んでくるのはこんな感じの風景です。
ここで目印になるのは奥の橋。この橋から海老洞を見下ろすことができます。なので、右から回り込んで橋まで歩いて行ってみてください。
実際に行ってみた正直な評価
さて、漁港の脇をまわって橋を登ってみると、そこには神秘的な光景が広がっています。「高知の青の洞窟」、海老洞です。
ご覧の通り、海底がかなり明瞭に見えるほど水が透き通っています…と言いたいところですが、この日は前日に雨が降っていた影響でこれでもまだ水が濁っている方なんです。Instagramのハッシュタグで検索してもらえるとわかると思いますが、数日晴れが続いていればこの写真よりも数段クリアに水底が見えます。僕が訪問した日でも魚がよくわかるくらい透き通っていたんですけどね。土佐清水の海、恐るべしです。
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それほど水の透明度が高いにもかかわらず、水の色は美しいエメラルドグリーン。海水と真水が混ざり合い、海底の白い砂が太陽光を反射して絶妙な色合いを醸し出しているようです。
こちらは橋の下、洞窟の入り口のすぐ下からのぞきこんだ海老洞です。橋の上から見るとエメラルドグリーンだった水の色は、一転して濃い青に。まさに「高知の青の洞窟」にふさわしい色合いですね。太陽光が直接入ってこないことで、青色がさらに深まったのでしょう。
このように橋の上から見るのと洞窟のすぐ近くで見るのとでは色が違ってくるのが海老洞の面白いところ。同じように、その日の気象条件や時間帯によっても海老洞は刻一刻とその姿を変えるんです。行ってみるまでどんな景色が待っているか分からないというのも海老洞の面白いところですね。
また、極彩色の岩肌と上から垂れてきている木の根、そこからしたたり落ちる真水がまた神秘的で、ある種不気味ですらある独特の雰囲気を作り出しています。漁港のすぐわきにこんな秘境感たっぷりのスポットがあるのはなかなか不思議な感覚でした。
さて、いかがだったでしょうか。観光協会に全く情報がないだけあって、あまり大したことないのかな…と思いながら向かったのが正直なところでした。が、実際に行ってみるとなかなかいい場所でした。高知県内でも屈指の穴場スポットと言っていいのではないでしょうか。
漁港にあるだけあってお手軽に行けるというのもおすすめできるポイント。近くには足摺岬展望台など県西部を代表する観光スポットが集まっているので、それらの観光地と合わせて回るとちょうどいいんじゃないでしょうか。
あわせて回りたい 周辺の観光地
松尾地区にはアコウという熱帯植物が自生しています。親木に絡みつくようにして寄生・成長し、最後には枯死させてしまうことから「絞め殺しの木」ともいわれています。そう聞くと恐ろしいですが、実際は生命力あふれる神秘的な木なんですよね。
松尾には「松尾のアコウ」「石抱きアコウ」という2つのスポットがありますが、いずれもなかなかのパワースポットです。海老洞に足を運ぶなら、両方ともに足を運んでほしいスポットですね。
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