【EURO2021】イタリア代表のメンバー26人をガチ予想!(後編)

【EURO2021】イタリア代表のメンバー26人をガチ予想!(後編)

2021年5月16日 3 投稿者: マツシタ
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イタリア代表のEUROメンバーをガチで予想しようという今回の企画。今回は後編として、MFとFWについて考えていこうと思います。前編を読んでいない方は、ぜひそちらを先に読んでみてください!

 

 

ミッドフィルダー

〈主な候補〉

MFに関してはインサイドハーフとアンカーを区別せず一気に7人を選出したい。

確定とみているのがジョルジーニョヴェッラッティバレッラペッレグリーニロカテッリの5人。

ジョルジーニョは直近の3月の代表ウィークでは負傷離脱によって招集外となったが、それでもなおアンカーの一番手であることは変わらないだろう。レジスタとしての能力はイタリアのMF陣の中でも最高レベルで、新星アッズーリのパスサッカーに欠かせない存在。チェルシーでもしっかり定位置を確保していて、招集は間違いないはずだ。

ヴェッラッティは左インサイドハーフのファーストチョイス。エメルソン、インシーニェとのトライアングルは連携抜群で、この3人がアッズーリの攻撃の中核となっている。今シーズンは細かい負傷離脱を繰り返しているものの、体調が万全ならパリ・サンジェルマンの中盤の核。マンチーニ監督も信頼を持って招集するはずだ。

バレッラはもはやセリエAファンなら知らない人はいないレベルのMFに成長した。技術、走力、メンタリティーと3拍子揃った真のワールドクラスで、今回のEUROはその実力を世界レベルで知らしめるショーケースになるはずだ。

3月にそのバレッラよりも多くの出場機会を確保したのがペッレグリーニ。彼もまた今シーズンに大きく飛躍した選手で、プレーそのものはもちろんローマでキャプテンマークを任されるほどに精神面でも成熟した。走れるゲームメーカーとして中盤を仕切ったかと思えばシャドーもこなせるポリバレントでもあり、イタリア代表では左ウイングで起用された試合もある。招集は間違いないはずで、右インサイドハーフの定位置をバレッラと争うことになるはず。ハイレベルなスタメン争いをどちらが制するのか見ものだ。

成長という意味では、ロカテッリもここ1、2年でワールドクラスに到達した選手。ミランからサッスオーロに移って攻守両面に磨きをかけ、いまやチームの大黒柱に。ペップも獲得を狙うほどのレジスタに成長した。代表ではアンカーとインサイドハーフの両方で機能できる点も大きな魅力で、彼もまた招集確定とみていいだろう。

 

問題は残り二枠をどうするか。3月に召集されたものの出番がなかったマンドラゴラとリッチとカストロビッリ、クラブの不調に引っ張られて調子を落としているソリアーノとザッカーニ、11月以来招集がないボナベントゥーラは厳しいか。

となると、クリスタンテ、センシ、ガリアルディーニ、ペッシーナ、トナーリから2人だ。

この中で可能性が高いと考えられるのがステファノ・センシ。クラブでは苦しい立場にあるとはいえ、3月の代表ウィークでは2試合に起用されるなどマンチーニ監督からの信頼は厚い模様。ブルガリア戦ではスタメンに起用されている。センシ自身もまたリトアニア戦でゴールを決めて期待に応えることに成功している。エメルソンもそうだが、マンチーニ監督はクラブで苦戦している選手でも自身が求める能力を持っていれば積極的に起用する。このことからも、センシがメンバー入りする可能性は高いとみる。

最後の一枠はクリスタンテかペッシーナだろうか。ガリアルディーニは3月に召集されておらず、クラブでも出場時間が短い。トナーリはミランでの適応に苦戦気味で、代表でも出場時間は短いままだ。

残るクリスタンテとペッシーナを比較したときに序列が高いのはペッシーナだろう。クリスタンテは昨年9月からすべての代表活動に召集されているものの、11月と3月は出場はおろかベンチ入りもゼロ。その11月と3月にクリスタンテに替わってベンチ入りを果たしていたのがペッシーナだ。3月最後の試合となったリトアニア戦では初スタメンを飾っており、最後の最後に信頼を勝ち取ったか。アタランタでのパフォーマンスも良好で、彼が最後の一枠に入る可能性が高そうだ。

クリスタンテは代表ではアンカーが定位置だが、このポジションにはジョルジーニョの他ロカテッリとセンシが対応できる。どちらかと言えば需要があるインサイドハーフへの適性ではペッシーナが上で、スカッド全体のバランスという意味でもペッシーナが選ばれるのではないだろうか。

 

 

ウイング

〈主な候補〉

ウイングについては左右まとめてみていこう。

確定とみていいのがインシーニェベラルディキエーザの3人。

ナンバー10を背負うインシーニェはアッズーリの攻撃の絶対的な中心に君臨している。ヴェッラッティ、エメルソンと連携しつつ左からカットインしていきラストパスやシュートを放つスタイルはナポリでのプレーと変わらない。つまり、彼がプレーしやすい環境が整えられているということ。チーム作りの中心に据えられることからもその実力がわかるだろう。イタリア最高のファンタジスタである彼がメンバー外になるとは考えられない。

そして、インシーニェと似たようなプレースタイルを持っているのが逆サイドのベラルディ。2020年の代表活動でチーム最多となる3ゴールを挙げると、続く直近の代表ウィークでもゴールを記録。サッスオーロでもリーグ戦16ゴール5アシストととにかくゴールに絡む能力が高いウインガーで、いまや定位置をつかむどころかアッズーリ最大の得点源にまでのし上がった。彼もまたEUROを戦ううえで欠かせない。

そのベラルディに後れを取ったとはいえ、キエーザもまた欠かせない人材。ユベントスではロナウドにも劣らない崩しの核としての地位を確立しており、公式戦通算13ゴール11アシストの大暴れ。完全にワールドクラスの領域に到達した。カットインタイプのインシーニェとベラルディとはタイプが異なり、一瞬の加速力を活かした縦志向が強い直線的なドリブルが持ち味。左右両サイドをこなせる点もライバルふたりにはない魅力だ。

 

さて、問題は4人目のウインガー選び。ボローニャでややトーンダウン気味で直近の招集メンバーからも外れたオルソリーニは厳しいとして、ベルナルデスキ、エル=シャーラウィ、グリフォの3人の争いか。

まずはマンチーニ監督の信頼度を見てみよう。3月の代表ウィークでは、ベルナルデスキはフル出場1回、途中出場1回。エル=シャーラウィも先発出場が1回あったが前半で交代。さらに、それ以外の2試合でベンチ外だった。グリフォは84分からの途中出場1回のみだ。これらから考えると現時点でのマンチーニ監督の信頼度はベルナルデスキ>エル=シャーラウィ>グリフォといったところか。

ただし、クラブでのプレーをみてみるとベルナルデスキもエル=シャーラウィも本調子とは程遠い。特にベルナルデスキはここ5試合で出場がわずか1。十分な出番の確保もままならない状況だ。一方、グリフォは所属するフライブルクでリーグ戦9ゴール10アシストとともにキャリアハイの数字を残してエースに君臨。特に直近4試合で2ゴール4アシストの大暴れで、調子はうなぎのぼりだ。クラブでのパフォーマンスはグリフォ>エル=シャーラウィ>ベルナルデスキだ。

こうなってくると判断が非常に難しい。マンチーニ監督の信頼度とクラブでの調子、どちらを優先すべきなのだろう。前者ならベルナルデスキ、後者ならグリフォということになる。

ただ、エメルソンやセンシの例を見てもわかる通りマンチーニ監督はクラブでの調子より自身の信頼度を優先する傾向が強い。ちなみに、トナーリはまだ2部でプレーしていたころに初招集を受けている。マンチーニ監督は自身が呼ぶべきと思えばその選手の環境がどうであろうと迷わず招集する監督なのだ。これらを考えると、現時点で信頼をつかんでいるベルナルデスキが最終的にメンバーに入るのではないかというのが私の見立てだ。

個人的には好調なグリフォを招集してほしいという思いもあるが、それ以上に見てみたいのがナポリで躍動するマッテオ・ポリターノ。公式戦通算11ゴール4アシストとサッスオーロから移籍して以降では最高の輝きを見せている。カットインからの弾丸ミドルや縦への推進力と言った能力は現チームにない武器で、流れを変えるジョーカーになりうる存在だと思う。プレスバックにも献身的な点で戦術への適応も問題ないはずだ。2019年以来招集がなく可能性は低いとはいえ、クラブレベルの活躍を見れば招集されてしかるべき存在だと思うが、果たしてどうなるだろうか。

 

 

センターフォワード

〈主な候補〉

  • チーロ・インモービレ(ラツィオ
  • アンドレア・ベロッティ(トリノ)
  • モイーズ・キーン(パリ・サンジェルマン)
  • フランチェスコ・カプート(サッスオーロ
  • ケビン・ラザーニャ(ヴェローナ
  • ステファノ・オカカ(ウディネーゼ)

1トップに関してはインモービレベロッティのダブルエース体制で問題はないはずだ。

ファーストチョイスはインモービレか。昨シーズンの公式戦39ゴールからはペースが落ちたとはいえ、それでもリーグとCLで25ゴールはイタリア人選手で最多。直近の代表ウィークでも最多の2ゴールを挙げていてしっかり結果を残している。足元のテクニックに優れ、中盤の選手との連携やアシスト能力が高い部分もベロッティを上回る。

そのベロッティは結果レベルではインモービレに及ばないとはいえ、降格争い中のトリノにあって13ゴール6アシストは立派だといえる。3月シリーズのブルガリア戦でも自ら得たPKを決めていて、代表でもしっかり結果を残している。彼もまたEUROを戦ううえで欠かせないだろう。

このふたりを脅かす存在になりかけたのがサッスオーロのカプートだったが、負傷離脱している間にラスパドーリに定位置を奪われてしまった。ここから逆転するのは厳しいか。

注目に値するのはカプートよりもむしろモイーズ・キーンだ。パリ・サンジェルマンで今季公式戦通算16ゴールを挙げている点取り屋で、中央だけでなく両サイドまでこなせる利便性も魅力。代表では左ウイングで起用されることが多い。ベラルディキエーザ、ベルナルデスキと右サイドを主戦場とするプレーヤーを多く選んでいる関係上、スカッドのバランスを考えても左を得意とするキーンは必要な人材だ。ウイングの選手たちが決め手を欠く現状を考えても、キーンをFWのプラスワン枠で選出することに異論はないだろう。

 

 

26人はこれだ!

以上をまとめると、私が予想するEURO2021イタリア代表メンバーの26人はこうなる。

 

〈GK〉

  • ジャンルイジ・ドンナルンマ(ミラン
  • サルバトーレ・シリグ(トリノ)
  • アレッシオ・クラーニョ(カリアリ)

〈DF〉

〈MF〉

〈FW〉

こうしてみてみると、セリエAの10ものクラブから選手が選ばれていることがわかる。CALCIO2020でも言っていたように、まさにセリエAオールスターといったメンバー。ノイアー、ジューレ、キミッヒ、ゴレツカ、サネ、ニャブリと主力の半分がバイエルンに集中しているドイツとは対照的だ。しかも、自国のリーグで活躍する選手が大半を占めているとなるとイタリアとイングランドくらいだろう。

イタリア代表はセリエAの代表であり、それぞれのレベルは連動している。2006年にアッズーリがW杯を制覇したとき、メンバー23人はすべて国内組だった。そして、その翌年のCL決勝でミランが欧州制覇を成し遂げている。2018年にアッズーリがW杯出場を逃した翌年のCLでは、イタリア勢はベスト8で姿を消している。

アッズーリが今回のEUROでどこまで勝ち進めるかは、現在のセリエAの本当の力を知る上でひとつの指標になるだろう。セリエAの総力を結集したらこんなにも強いんだぞ、と言えるような戦いぶりをアッズーリが見せてくれることを期待したい。そして、それがセリエAの復興の始まりとなることを願っている。

 

 

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