【EURO2021】イタリア代表のメンバー26人をガチ予想!(前編)

【EURO2021】イタリア代表のメンバー26人をガチ予想!(前編)

2021年5月15日 3 投稿者: マツシタ
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コロナウイルスの感染拡大を受けて開催が1年延期されていたEUROの開幕が1か月後に迫ってきた。

ということで、今回はアッズーリことイタリア代表のメンバーについてガチ予想していきたいと思う。今回のEUROは過密日程を考慮してメンバー枠が26人に拡大されるとのこと。なので、アッズーリの基本フォーメーションである4-3-3をベースにGK3人+各ポジションに2人+DF、MF、FW各ひとりという構成で考えていきたい。

今回はガチ予想なので、自分の願望よりもマンチーニ監督ならこうするだろうな、という予測を優先している(といいつつ随所で本音が漏れています笑)。

色がついている選手名はクリックすると各選手の詳しい紹介記事にリンクされているので、どんなプレーヤーか気になる選手がいればそちらものぞいてみてほしい。

 

 

ゴールキーパー

〈主な候補〉

  • ジャンルイジ・ドンナルンマ(ミラン
  • サルバトーレ・シリグ(トリノ)
  • アレッシオ・クラーニョ(カリアリ)
  • アレックス・メレト(ナポリ
  • マルコ・シルベストリ(ヴェローナ
  • マッティア・ペリン(ジェノア)
  • ピエルルイジ・ゴッリーニ(アタランタ
  • アンドレア・コンシーリ(サッスオーロ
  • エミル・アウデーロ(サンプドリア)

まずはGKから。昨年9月からの招集メンバーを見てみると、ドンナルンマ、シリグ、クラーニョの3人は不変で、4人目をメレトとシルベストリが分け合っている格好。こうした招集のしかたを見る限り、EURO本戦のメンバーはドンナルンマシリグクラーニョの3人になると可能性が高い。

正守護神はドンナルンマ。直近の3月の代表ウィークでも3試合すべてでゴールマウスを守っていて、すでに不動の地位を築いている。

昨年10月と11月に各1回先発出場があったシリグがおそらくセカンドキーパーの位置づけ。続く3番手がクラーニョだ。

ただし、直近3月の代表ウィークでは初戦の北アイルランド戦でクラーニョがベンチ入りしたものの、以降の2試合ではクラーニョがベンチ外になって代わりにメレトがベンチ入りしている。もしかしたら、クラーニョを序列で上回ったかもしれない。

ただ、ここ6試合負けなしと好調なカリアリにあってクラーニョもまたハイパフォーマンスを見せている。メレトも悪くないパフォーマンスを見せているものの、最終的にはクラーニョが選ばれるとみる。

その他の候補を見てみると、ヴェローナの堅守を支えて10月に召集されたシルベストリは厳しいか。ヴェローナ自体が調子を落としていて、直近7試合勝ちなし。当然失点数が増えてしまっていて、シルベストリも若干パフォーマンスを落としているように感じる。むしろジェノアで躍動するペリンの方が可能性が高いかもしれない。

個人的には非凡なビルドアップ能力でサッスオーロのパスサッカーを支えるコンシーリは面白いと思うのだが…

ただ、GKは単純に実力で選出するよりも、3人のトータルバランスを考慮されることが多いポジション。緊急時以外ほぼ出番がない第3GKに経験豊富なベテランが選ばれることも多いのはこれが理由だ。そういう意味で、不動の守護神だがまだ若いドンナルンマを前回のEUROを知るベテラン兼第2GKのシリグが支え、中堅どころで実力もあるクラーニョが控えるという3人のセットはバランスが良く、ここは動かさないのではないかというのが私の予想だ。

 

 

センターバック

〈主な候補〉

直近の3試合を見てみると、北アイルランド戦ではボヌッチ&キエッリーニ、ブルガリア戦ではボヌッチ&アチェルビ、リトアニア戦ではマンチーニ&バストーニと、毎回違う組み合わせ。5人の序列がどうなっているのは不透明なところがある。

ただし、この5人以外、たとえばフェラーリやロマニョーリ、オグボンナといった面々は招集されても出番がないという状況が続いていて、ここから割って入るのは至難の業か。基本的にはボヌッチ、キエッリーニ、アチェルビマンチーニ、バストーニの5人の中からメンバーが選ばれるとみていいと思う。

この5人をさらに細かく見てみると、ボヌッチとマンチーニが右利きなのに対し、キエッリーニ、アチェルビ、バストーニと左利きは3人いる。弾かれるのは左の3人のうち1人とみるのが妥当だ。

個人的に確定とみているのがアチェルビ。昨年9月からの11試合を通してみたときにCB陣の中で最も先発出場が多い。ラツィオでのパフォーマンスも文句なしで、バストーニと併用された試合では右側もこなしていた。右が本職の選手を差し置いてでもアチェルビが起用されていたことが彼への信頼度の高さを物語っている。左CBの1番手だろう。

問題は36歳のキエッリーニと22歳のバストーニのどちらを選ぶか。今シーズンのキエッリーニは負傷離脱を繰り返し、通年で稼働できたわけではなかった。このコンディション面が懸念だが、マンチーニ監督は体調が万全なら必ずキエッリーニに出番を与えてきており、信頼は厚い。豊富な経験値も魅力である。一方のバストーニも11月の代表ウィークでは全試合フル出場を果たしていて地位は高い。インテルのでパフォーマンスもハイレベルだった。さて、このふたりのどちらを選ぶのか。

キエッリーニの魅力である経験値だが、これはボヌッチやアチェルビも持っている。前者は34歳、後者は33歳であり、ここに36歳のキエッリーニを入れるとさすがにスカッド全体のバランスが悪い。ひとりは若手選手を選出し、未来のリーダー候補として経験を積ませるのも重要なミッションだろう。コンディション面を見ても、キエッリーニがシーズン終了後のEUROで健康体を保てるか不安がないといえばウソになるだろう。これらを考慮すると、バストーニが選出される可能性が高いとみる。

一方の右はボヌッチが主力、それをバックアップするマンチーニという体制で問題ないだろう。

というわけで、アチェルビバストーニ、ボヌッチ、マンチーニという4人が選出されるというのが私の予想だ。

ただし、今回のEUROメンバーは26人に拡大されている。キエッリーニも含めてCBが5人選ばれる可能性は高いだろう。ここについては後で詳しく触れようと思う。

 

 

右サイドバック

〈主な候補〉

直近の3月の3試合を見てみると、最初の2試合はフロレンツィが先発でディ・ロレンツォが途中出場。3試合目は初招集となったラファエウ・トロイがテストされた。

これまでの使われ方を見るとフロレンツィの信頼度は群を抜いていると思う。彼は当確とみて間違いない。問題は彼の控えをどうするかだ。

現状ポールポジションにいるとみられるのがディ・ロレンツォ。ブルガリア戦でフロレンツィと交代で真っ先に出場していること、その前の12月の代表ウィークで3試合すべてに出場していることからも2番手は彼だろう。低い位置に残って3CBの一角を占め、そこからボールを配給しつつウイングにボールが入った時にはロングスプリントで追い越してサポートするというのがアッズーリの右サイドバックに求められる役割。これは、ディ・ロレンツォがナポリで担っている役割にぴったりとあてはまる。マンチーニ監督が求めるサイドバックの理想像のはずで、クラブではフロレンツィを差し置いて先発に据えてもいいと思うくらいのハイレベルなパフォーマンスを見せている。緊急時にはCBもこなす利便性も魅力で、外す理由がないように思われる。

3戦目のリトアニア戦でテストされたラファエウ・トロイはEUROのメンバーに入るのは厳しいか。攻撃に特化した能力を持つ特殊なプレーヤーだけに、彼を活かすには相応のメカニズムが必要になる。アタランタで採用されているそのメカニズムをアッズーリにも持ち込もうとしたマンチーニ監督だったが、リトアニア戦ではそこまでスムーズに回っていた印象は受けなかった。このままEUROでぶっつけ本番で取り組むには成熟度が足りておらず、もう少し時間をかけてチームに取り込んでいくべき人材であるように思える。

ラッザリはフロレンツィやディ・ロレンツォとは異なる特徴を持つプレーヤー。世界でも屈指の快速で、縦に一直線に切り裂くドリブルは破壊力抜群。とはいえ、カウンターで活きるそのスタイルは今のアッズーリとの相性がいいとは言えない。4バックのサイドバックとしての守備力も未知数だ。直近の3月の代表ウィークで招集されながら出番がなかったことからも、マンチーニ監督の信頼をつかめなかったか。

悔しい。カラブリアが入れないのがとても悔しい。イタリアでも最高クラスの右サイドバックに成長し、ミランの躍進を支えた立役者。対人守備力で見れば、間違いなくイタリアトップだ。個人的にはぜひEUROで見たかったのだが…。悔やまれるのが3月の代表ウィークと負傷離脱が重なってしまったこと。そのひとつ前の12月の代表ウィークで念願の代表デビューを果たし、着実に出番を増やしていただけに3月にアピールできていれば十分に可能性はあった。少なくともミランでの活躍ぶりはアッズーリにふさわしいものだ。でも少しだけ運が足りず、立場を確立しきれなかったかなぁ、と。

昨年までは継続して召集され、先発出場の機会も少なくなかったダンブロージオはある時期までは2番手の位置づけだったはず。しかし、ここにきて直近の代表ウィークで招集外に。序列でライバルたちに逆転された印象で、クラブで出番が少ないことからもここからの逆転は厳しいか。

ということで、フロレンツィ&ディ・ロレンツォの選出というのが私の見解。カラブリアはプラスワン枠の候補に回すことにしよう。

 

 

左サイドバック

〈主な候補〉

左サイドバックでほぼ不動の地位を築いているのがエメルソン。12月と3月の6試合のうち5試合で先発出場していて、マンチーニ監督の信頼をがっちりつかんでいる印象。実際にプレーを見ていても、1列前のインシーニェとの連携で最も優れているのはエメルソンだ。チェルシーでの出番はかなり限定されているものの、彼の選出は確実とみて間違いない。

エメルソンの控えはスピナッツォーラ。切れ味鋭いドリブル突破を武器とする異色のサイドバックで、ローマでは左ウイングバックとして起用されて崩しの切り札となっている。直近の3月の代表ウィークでは3試合すべての出場していて、マンチーニ監督からの信頼も勝ち取っているとみていいだろう。

しかし、ここにきて雲行きが怪しくなっている。ヨーロッパリーグの準決勝第1レグで負傷交代してしまい、5月15日現在いまだ復帰できていない。離脱後にイタリア代表のワクチン選手を受けたようで、回復が間に合えば招集するという意思の表れだろう。ただ、彼はキレが命の選手だけに仮に復帰できたとしてもコンディションが上がり切らなければ魅力が半減してしまう懸念もある。

スピナッツォーラの回復度合いがまだ不透明なので、ここではほかの選手が選出されると仮定して考えてみたいと思う。それでは、だれが招集されるのか。

現在ポールポジションにいるのはクリスティアーノ・ビラーギだろう。出番こそほとんどないとはいえ昨年9月からすべての代表ウィークで外れることなく招集され続けていて、クラブレベルでのパフォーマンスも悪くない。高精度のクロスとアグレッシブなディフェンスは魅力だ。

だが、私が今回のサプライズ枠として推していきたいのがマッテオ・ダルミアンだ。ここ1、2か月で急速にコンディションを挙げており、2つの決勝ゴールを決めて勝ち点6をもたらすなどラッキーボーイとしてインテルのラストスパートに特大の貢献を果たしている。もともと持っていた守備力も含め、攻守に穴のないパフォーマンスだ。さらに左右両サイドをそん色なくこなす利便性は、短期決戦となるEUROで大きな魅力だ。2018年から代表から遠ざかっているとはいえ、現在のパフォーマンスは十分に選出に値する。期待と願望も込めて、彼がサプライズ選出されると予測したい。

 

 

DFのプラスワンはだれに?

さて、ここまで各ポジションにつき2人を選出してきたわけだが、今回のEUROではメンバーの拡大によってあとひとりDFから選出されそうだ。この残り1人は誰になるだろうか。

1人しか試合に出ないサイドバックと、ポジションが2つあるCB。ひとり多く選出するのなら、CBになると考えるのが自然だ。そして、そのCBでギリギリ選外としたキエッリーニが最後の人枠なのではないかというのが私の予想だ。コンディションさえ整えばまだ戦力として計算できるし、なによりマンチーニ監督の信頼が厚い印象。豊富な経験知は若返ったアッズーリを導く上でも必要になってくるだろう。

シーズン通してのパフォーマンスを見たとき、次点はカラブリアか。ミランでのパフォーマンスは選出されないほうがおかしいレベルだし、緊急時には中盤にも対応できる柔軟性も持っている。何よりアッズーリの主力を10年近く託せる将来性を考えれば、ここで経験を積ませておくことは来年のワールドカップにもつながるだろう。キエッリーニが来年のワールドカップに出場できるかと言われると微妙だ。

「ガチ予想」するとキエッリーニだけど、個人的な願望はカラブリア。そんなところで前編を締めくくりたいと思う。

MFとFWについては後編としてまとめたので下のリンクを参照してみてほしい。

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【EURO2021】イタリア代表のメンバー26人をガチ予想!(後編)

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【EURO優勝候補】イタリア代表の戦術を徹底解剖!