長所と短所は表裏一体
あなたは自分のコンプレックスで悩んではいないだろうか。もしそうだとしたら、この記事を読んでみてほしい。
私もあるときまではコンプレックスを抱えて生きてきた。いろいろなものが怖かったし、ビビってた。思考回路もネガティブだったと思う。でも、いろいろな本を読んで考えが変わって、とてもポジティブに生きられるようになった。
今回は、そんな考え方を紹介しようと思う。
長所と短所はふたつでひとつ
世の中には、長所と短所があるといわれている。そしてそれが何か絶対的なものだと思われている。長所=利点、短所=弱点だと思われている。果たして本当にそうだろうか。
「行動力がある」ということは、果たして長所だろうか短所だろうか。
多くの人は長所だと考えるのではないだろうか。
でも、後先考えずに行動するということは冷静になって考えれば気付けるような落とし穴に気づかず、そのまま失敗してしまう危険性があるということでもある。そう考えると、「行動力がある」ことは短所なのだろうか?
あるいは「自己主張が激しい」ことは長所だろうか短所だろうか。
多くの人は短所だと考えるのではないだろうか。
確かに周りにいる人からすれば迷惑な人かもしれない。でも、本人からすれば自分の意見をはっきり主張すれば自分の思い通りに事が運ぶので幸せなのかもしれない。思っていることがあっても何も言えないままモヤモヤを抱えてしまう人からすれば、はっきり自己主張できることはうらやましいと感じるのではないだろうか。
つまり、長所は見方や状況によって短所にもなるのだ。逆に、短所も時と場合によって長所になる。すべては本人のとらえ方次第、そして自分が置かれている状況次第なのだ。
あなたが短所だと思っていることは、すべて長所である。同時に、あなたが長所だと思っていることは、すべて短所である。どちらかひとつに分けられるものでなく、あくまで物事の切り取り方のちがいなのだということを覚えておいてほしい。
ということは、長所がない人というのは存在しないのだ。あなたが短所でしかないと思っていることはすべて長所なのだから。
逆に、完全無欠に見える人も、実際にはそうではないのだ。なぜなら、その長所すべてが短所だからだ。
この考え方はものすごく応用が利く。物事すべてに長所と短所があるということは、その人の考え方次第で必ずポジティブ思考になれるということだ。環境によって短所が長所になるということは、あなたが環境を変えることでより快適に生きていける可能性があるということだ。
ここらへんの応用はまた別の機会に紹介しますね。
大きさはあくまで絶対値。大きければ大きいほどいい
そしてもうひとう、重要な考え方を紹介しよう。
あなたはいま、東京タワーのふもとにいる。徒歩でてっぺんまで登らないといけないとしよう。絶望的な気分なのではないだろうか。まったくやる気が起こらないかもしれない。
でも、てっぺんに登り切ったことを考えてみてほしい。それは素晴らしい光景が広がっているはずだ。東京タワーともなればてっぺんまで登るのは大変かもしれないが、そのぶんそこからの景色は格別なはずなのだ。
これは長所と短所にもいえる。長所がてっぺんで短所が地上だ。東京タワーについて地上から見上げるかてっぺんから景色を見下ろすかでその魅力は全く違うものになる。
そして、ここで大切なのはその高さだ。東京タワーと比べると、3階建ての建物の方が登るのは楽かもしれないが、そこから見える景色も大したことはないだろう。
逆に、東京スカイツリーなら登るのはさらに大変かもしれないがそこから見える景色はさらにすばらしいだろう。登るのが富士山なら、もうそこからの景色は格別だ。
つまり、マイナスの度合いが大きければ大きいほど、それをひっくり返した時にプラスの度合いは大きくなる。そして、あなたは物事はプラスにもマイナスにもとらえられることを知っている。
ようは大きさはあくまで絶対値なのだ。だから、数字の前につく符号がプラスであろうとマイナスであろうと、その数字は大きければ大きいほどいい。
だから、マイナスの度合いが大きければ大きいほど喜んでいいのだ。それをひっくり返した時、それはものすごく大きなプラスになる。ものすごく大きな短所をひっくり返せば、あなただけにしかない長所になる。
超える壁が大きければ大きいほどそれを超えたときに成長できる。規模が小さければ小さいほど小回りが利く。向かい風が強ければ強いほど、振り返れば強力な追い風になる。
大きなマイナスはひっくり返して大きなプラスにしてしまえばいい。それができるかどうかはあなた次第だ。
あとがき
いかがだっただろうか。この考え方は私の思考の根幹をなすものだ。
ふたつでひとつ。すべては自分次第。マイナス度合いが大きければ大きいほどひっくり返した時に大きなプラスになる。
この考え方を自分の中に繰り返し叩き込んで、自然とそういう考え方ができるようになって私は生きるのがものすごく楽になった。だから、私と同じようにマイナス思考の連鎖にはまってしまっている人がいたら、この考え方を参考にしてみてほしい。いや、この考え方を自分の中に取り込んでほしい。
そうすれば、きっと生きるのが楽になるはずだ。
文中でも書いたが、この考え方はものすごくいろんなことに応用できる。その応用の仕方、派生して生まれてくる思考法について、これから紹介していこうと思う。気になるという人は、時々見返しに来てほしい。きっと役に立つと思います。