【右サイドを切り裂く高速ドリブラー】マッテオ・ポリターノのプレースタイルを徹底解剖!

【右サイドを切り裂く高速ドリブラー】マッテオ・ポリターノのプレースタイルを徹底解剖!

2021年1月31日 7 投稿者: マツシタ
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ナポリのアタッカー陣は多士済々だ。その中でも両サイドを見てみると、左サイドはインシーニェの「聖域」だ。そして右サイドにはイルビング・ロサーノが定着しつつある。左インシーニェ、右ロサーノがファーストチョイスなのは間違いないだろう。

しかし、今シーズンは週2試合ペースで試合が続く過密日程となっており、ローテーションが欠かせない。すべてのコンペティションで勝ち上がるためには控え選手の活躍が欠かせないのだ。

そういう意味で、ナポリにマッテオ・ポリターノがいることは大きいだろう。インシーニェ、ロサーノに次ぐ「第3のアタッカー」としてチームを支えるポリターノはここまで6ゴール2アシストと十分以上の数字を残している。ポリターノの安定したパフォーマンスがあるからこそガットゥーゾ監督は積極的なローテーションが組めるのだ。

今回は、ナポリの躍進を陰で支えるポリターノのプレースタイルについて徹底的に掘り下げていこうと思う。




ポリターノの経歴

ポリターノはローマの下部組織で育ったが、トップチームでは出番を与えられなかった。ペルージャへのレンタル移籍を経てセリエBのペスカーラへ移籍、ここでの活躍が認められてサッスオーロへと移籍する。

移籍初年度から28試合に出場して5ゴール2アシストを記録しクラブ史上初のEL出場権獲得に貢献し、続く16-17シーズンには32試合5ゴール6アシスト、17-18シーズンには36試合10ゴール4アシストと徐々に数字を伸ばしていった。

サッスオーロでの活躍が認められて18-19シーズンはインテルでプレー、36試合5ゴール6アシストとまずまずの数字を残した。

しかし、翌シーズンにインテルがコンテ監督を招聘したことでフォーメーションが変更され、最も得意とする右ウイングというポジションが消滅してしまう。その結果出番が限定され、2020年1月にナポリにレンタルで加入することになった。

ナポリ加入後の半年で2ゴール2アシストを記録して完全移籍を勝ち取ると、今シーズンはさらに数字を伸ばしているという流れだ。




ポリターノのプレースタイル

 

強烈なミドルシュートからゴールを奪える

ポリターノは右ウイングを得意とする左利きのアタッカーだ。多くの逆側ウイングと同様、ポリターノも中央へカットインしていく形を最も得意とする。

カットインしてからの最大の選択肢が強烈なミドルシュートだ。171cmと決して大柄ではないポリターノだが、がっしりとした下半身から繰り出されるシュートにはパンチがあり、ペナルティエリア外からでも正確かつ強烈なシュートで相手ゴールを陥れることができる。

ここまで6ゴールを挙げていることからもポリターノの得点能力の高さは明らかだろう。ゴールという目に見える数字でチームに貢献できることがポリターノの最大の長所だといえる。




切り込むだけでなく、縦へも突破できる

ポリターノの最大の武器がカットインからのミドルシュートだということはおわかりいただけただろう。しかし、ポリターノはそれだけの選手ではない。

ポリターノは高速ドリブルを得意としており、トップスピードでもボールタッチが乱れない。相手が内を警戒してきたら一気に縦に持ち出して相手を置き去りにしてしまう。縦へ突破した後のクロスボールの質も悪くない。

この高速ドリブルを活かした縦への推進力・突破もまたポリターノの武器なのだ。

たまに見せる縦への突破がいいアクセントになり、最も得意なカットインも成功しやすくなっている印象。縦にも内にも突破できるポリターノは対戦相手からすれば厄介なことこの上ないだろう。




守備意識も高い

ポリターノは守備意識も高い選手だ。高速ドリブルを得意とすることからもわかる通り、ポリターノのスプリント能力は並外れたものがある。その快足を飛ばし、猛然とプレスバックするのだ。チームがカウンターを受けそうな場面でポリターノのプレスバックにより危機を回避する場面は多い。

守備意識の高さはもともと持っていたものだったが、守備にうるさいガットゥーゾ監督のもとでさらに磨きをかけた印象。攻守の切り替えが一段と早くなった。

ここまで見てきたことからも、ポリターノが攻守にわたってチームに貢献できる好プレイヤーだということがわかるだろう。




ポリターノの弱点

 

右サイド以外での起用は困難

それでは、ポリターノの弱点は何だろうか。

ポリターノは右サイドアタッカーが唯一こなせるポジションで、柔軟性がある選手ではない。ポジションを固定しなければ強みを発揮できないというところが弱点なのではないだろうか。

それはインテル時代に右ウイングがなくなって途端に活躍できなくなってしまったことが証明している。

コンテ新監督が3-5-2を導入したことで得意なポジションがなくなり、ポリターノは行き場を失ってしまった。コンテ監督は2トップの一角でポリターノを試したものの、中央での起用では前向きでボールを受ける回数が減るため、ポリターノの良さを生かせなかった。

カットインからのミドルシュートと縦への突破を武器とするポリターノは前を向いてプレーすることで良さが引き出される。そういう意味でどんなチームでも活躍できるタイプではなく、起用法やチームの戦術などの助けを必要とする選手だといえる。

ただし、自分が輝ける状況を作ってもらえればしっかりと数字を残す選手だということはここまで説明した通りだ。




あとがき

ナポリはここまでセリエA6位。1試合消化が少ない状態であり、3位までの勝ち点差もわずか3。まだまだ上位を狙える位置につけている。さらに、ヨーロッパリーグではグループリーグを突破しており、タイトルホルダーとして臨むコッパ・イタリアはベスト4に進出している。

スーペル・コッパでは敗れてしまったものの、まだ3つのコンペティションで勝ち残っており後半戦でもタイトなスケジュールをこなしていく必要がある。

そのためにはポリターノのようなスターティング11+アルファの選手の活躍が不可欠だ。ここまでのポリターノはその期待に応えているといえるだろう。彼が結果を残しているからこそすべてのコンペティションでナポリが勝ち残っているともいえる。

ここ最近のポリターノの好調を受けて、ガットゥーゾ監督はロサーノを最前線においてインシーニェ、ポリターノの3人を同時起用する形にチャレンジしている。今後さらに結果を残せばこのままポリターノが序列をひっくり返し、主力に定着する可能性も十分にあるだろう。

そしてその先に、ここまではあまり縁がないイタリア代表への招集が待っているかもしれない。

 

 

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