【大学受験 政治・経済】政治とは?

2021年1月10日 0 投稿者: マツシタ
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今回は政治・経済の講義の記念すべき第1回。まずは政治分野の基礎の基礎、政治とは何か?についてみていこう。

政治・経済は「流れ」が大切な科目だから、それぞれの重要なキーワードがどういう流れで絡み合っているのかをよく把握してほしい

 

 

政治とは?

人間はひとりでは生きていけない。だから、人間はみんなで集まって社会をつくって生活しているんだ。

このことを表す言葉として有名なのがアリストテレスの「人間はポリス的(社会的)動物である」という言葉。古代ギリシャ時代のこの言葉が現代でも通用することから考えても、人間が集まって社会生活を営むのは本能的な行動だということがわかる。

ところが、人がふたり以上集まると、必ず利害の対立が起きてしまう。あなたに自分の都合があるように、ほかの人にも自分の都合があるからだ。お互いに話し合いながらそれぞれの都合を合わせていかないと、社会生活を営むことはできない。

このように、それぞれの利害の対立を調整して社会の秩序を維持する行為のことを政治という。

政治が社会生活で不可欠だということが分かったんじゃないかな?

 

 

権力とは?

それじゃあ、政治を行うためにはどのようなことが必要だろう。

現在の政治は、話し合って(議会)法律を作り(立法)法に決められた内容を実現して(行政)法で解決する(司法)という過程で行われている。つまり、すべての過程を法によって正当化しているということだ。このような国家を法治国家という。

つまり、政治を行うためにはみんなが法に従う必要があるということ。これを無視する人に対しては強制的に従ってもらう必要がある。

このような、人々を服従させ支配するための強制力のことを権力という。

権力なくして政治はなしえない。権力は政治に必要不可欠なんだ。

 

 

権力の正当性

権力が必要なことは分かった。でも、問題はその権力をだれが行使するのかということだ。

誰でも権力を持っていては、社会は成り立たない。いきなり見ず知らずの人が「私が権力を行使する!」と言ったって納得できないよね?

権力を行使し、それに従ってもらうためにはみんなが納得できる理由が必要なんだ。

この権力を行使する理由のことを権力の正当性というんだ。

 

 

マックス・ウェーバーの権力の正当性の分類

権力の正当性について考察を行ったのが現代最高の社会学者と言われるマックス・ウェーバーだ。

彼は権力の正当性には大きく3つに分けられると考えた。

ひとつめが伝統的支配だ。これは支配者の背後にある「神聖さ」や「伝統」を理由に権力を行使するというもの。絶対君主制が代表例だ。

ふたつめがカリスマ的支配だ。これは支配者の背後にある「カリスマ(個人的神秘性)」を理由に権力を行使するというもの。独裁政治が代表例だ。

3つめが合法的支配だ。これは制定された法律の「合法性」に基づいて権力者が権力を行使するというもの。議会民主制など、日本をはじめとした現代国家のほとんどの政治体制はこれに当たる。

現代国家が法によって政治過程を正当化していることはすでに述べたね。ウェーバーもまた、合法的支配のことを法の支配として残りふたつと区別している。

法の支配に対し、伝統的支配とカリスマ的支配は人の支配と呼んでいるんだ。

 

最後に今回の講義の内容をまとめておこう。

  • 政治とは、互いの利害の対立を調整して社会秩序を維持する行為である。
  • 政治を行うために欠かせない、人々を服従させ支配する強制力を権力という。
  • マックス・ウェーバーが権力の正当性を3つに分類した。

人々は社会を形成し、そこで生じた利害の対立を調整するために政治が必要で、政治に欠かせないのが権力だという一連の流れを押さえることが今回の講義のポイントだ!

 

さて、権力を行使しながら政治を行う集団はどんどん拡大していって国家を形成することになる。次回は国家とは何かについてみていくことにしよう。