【7戦10発!エバートンの新エース】ドミニク・カルバート=ルーウィンのプレースタイルを徹底解剖!

【7戦10発!エバートンの新エース】ドミニク・カルバート=ルーウィンのプレースタイルを徹底解剖!

2020年10月12日 2 投稿者: マツシタ
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エバートンが絶好調だ。開幕4連勝を達成し、ビッグ6を差し置いてプレミアリーグで首位に立っている。

特に目を引くのがその攻撃力だ。ここまでの公式戦7試合で24得点を挙げており、まさに爆発的な攻撃力だ。

この攻撃を牽引しているのが、今回紹介するドミニク・カルバート=ルーウィンだ。

すでに2回のハットトリックを達成しており、これも含めて6試合で9得点と絶好調だ。

この活躍が評価されてイングランド代表にも初召集されると、ウェールズとの親善試合で代表デビュー、即初ゴールを決めている。さらに、続くネーションズリーグでのベルギー戦でも先発出場。これで公式戦デビューも飾り、早速イングランド代表での地位を確固たるものとしつつある。

代表デビュー戦となったウェールズ戦では、得意のヘディングで早速初ゴールを挙げている。

まさに飛ぶ鳥を落とす勢いのカルバート=ルーウィン。今回は、彼のプレースタイルについて詳しく見ていこうと思う。




カルバート=ルーウィンのプレースタイル

カルバート=ルーウィンは身長187cmの大型センターフォワードで、その見た目よろしく古典的な基準点型のセンターフォワードに分類されるだろう。

基本的にはピッチの中央エリアから動かず、チームが相手を押し込んだ場面ではゴール前でクロスボールを待ち構える。またチームが押し込まれている場面では前線で競り合って体を張る。古き良きイングランドのフォワードといったスタイルだ。

それでは、以下では彼が得意なプレーにフォーカスして詳しく見ていこう。

 

ヘディングシュート

カルバート=ルーウィンのお決まりの得点パターンがヘディングシュートでの得点だ。データで見てもそれは明らかで、これまでプレミアリーグで記録した30のゴールのうち、13が頭で決めたものである。ほぼ半分だ。

身長の高さに加えて跳躍力も水準以上。加えて体幹の強さがあり、空中でコンタクトされても体がぶれない。これが彼の空中戦の強さの秘密だ。

カルバート=ルーウィンにいいボールを上げられたら、ほとんどのディフェンダーにとって止めることは不可能だといっていいだろう。それだけ、カルバート=ルーウィンの空中戦の強さは際立っているのだ。

開幕節トッテナム戦でのゴールシーン。相手DFよりも頭ひとつどころか上半身ひとつ抜けているのがわかる。




クロスにダイレクトで合わせる

空中戦に強いフォワードは、概してファーサイドでクロスボールを待つものだ。だが、カルバート=ルーウィンは違う。彼はニアサイドに走り込み、足でワンタッチゴールを奪うプレーも得意としているのだ。

ニアサイドでグラウンダーのクロスにダイレクトで合わせるプレーも得意とするカルバート=ルーウィン。決して空中戦だけの選手ではない。

直近のエバートン戦でハメス・ロドリゲスが2ゴールをマークしたが、この2つのゴールはいずれもカルバート=ルーウィンがニアに走りこんで相手を引き付けた結果ハメスがファーサイドでフリーになり流し込んだものだ。

フォワードがニアサイドに走りこめば、DFはついていかざるを得ない。その結果、自分のところにボールが来なくても相手を引き付け、味方をフリーにすることができる。こうして味方を生かすプレーも習得しているのがカルバート=ルーウィンだ。

ファーサイドで空中戦の強さを発揮したかと思えばニアサイドに走りこんでワンタッチゴールも決める。対応するディフェンダーにとっては厄介極まりないだろう。




セカンドボールへの嗅覚

カルバート=ルーウィンが得意な得点パターンのもうひとつは、セカンドボールを押し込むもの。いわゆる「ごっつぁんゴール」だ。

一見ラッキーゴールに見えるパターンだが、カルバート=ルーウィンの場合は必然だ。長身だがコーディネーションに優れるカルバート=ルーウィンは、セカンドボールへの反応がとにかく早い。とっさに体が動くからこそ、相手ディフェンダーに先んじてセカンドボールを押し込むことができるのだ。

彼は天性の「ストライカーの嗅覚」を備えているといっていいだろう。

 




 

フィジカルの強さを生かしたポストプレー

カルバート=ルーウィンは得点を奪う局面で持ち味を発揮するフォワードだ。しかし、それ以外の局面でもカルバート=ルーウィンはチームに貢献している。それがポストプレーだ。

空中戦に強く、またフィジカル的な強さも備えるカルバート=ルーウィンが最前線にいることで、ロングボールのターゲットにすることができる。

エバートンはお世辞にも両センターバックの組み立て能力が高いとは言えない。そのため、激しいプレッシャーをかけられると行き詰ってしまう場面が散見される。そのため、困った時にはカルバート=ルーウィンめがけてロングボールを放り込み、局面を打開しようとするプレーがチームの共通認識となっている。

センターバックに不安があるというチーム事情を鑑みると、カルバート=ルーウィンが「逃げ場」として存在していることはとても重要だ。そういった意味でもカルバート=ルーウィンは今のエバートンにとって欠かせない存在となっているのだ。

 




 

カルバート=ルーウィンの弱点

最後に、カルバート=ルーウィンの弱点についてみてみよう。

彼は味方に使われることで最大限の輝きを発揮するタイプの選手だ。逆に、味方を使うようなプレーは得意ではない。

足元のテクニックは平均的で、フィジカルの強さを生かしてボールを納めた後は近くの味方に渡すことがほとんど。そこから前を向き、自ら決定的なスルーパスを供給するようなプレーはレパートリーにはない。

また、中盤に引いてきたりサイドに流れて崩しの局面に加勢したりするようなプレーも見せない。前述のように、ゴール前にどっしり構えてボールが来るのを待つ。それはつまり、チームが押し込まれ、彼にボールを供給できなければカルバート=ルーウィンが試合から消えてしまうことを意味している。

個人で相手守備網を突破していくようなプレーも得意ではない。スピードが平均的なことも影響し、相手DFをかわして一人で局面を打開するようなプレーは得意ではないのだ。

彼の弱点は、ひとことでまとめると「味方からのサポートを必要とする」ということができるだろう。

 




 

あとがき

カルバート=ルーウィンは万能な選手ではない。しかし、武器はとてもはっきりしている。その武器を最大限生かせるチームの文脈に置かれれば破壊的な能力を発揮するのだ。

その意味で、アンチェロッティ監督に巡り合ったのはカルバート=ルーウィンのキャリアにとって転機といえるだろう。選手の特徴を把握し、活かす目に関しては世界でもトップクラスの監督がアンチェロッティだ。

今季のエバートンはカルバート=ルーウィンの得意な形を生かせるような攻撃の組み立てになっている。右からはハメスが、左からはディーニュがカルバート=ルーウィンに高精度のクロスを送り込むのだ。彼のブレイクはアンチェロッティの手腕なしには成しえなかったはずだ。

そんなエバートンは、次節にリバプールとのマージ―サイドダービーを迎える。昨シーズンの王者とのダービーマッチは今シーズンのエバートンが本当に優勝争いに加わりうるのかを占う一戦となるだろう。

その重要な試合でもカルバート=ルーウィンは得点を奪えるだろうか。注目だ。

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