
【世界の影の支配者】グローバリズムは誰のためのものなのか
昨今、自国優先主義が吹き荒れている。トランプ大統領はアメリカファーストを標榜し、イギリスはEUを脱退した。
これは、行き過ぎたグローバリズムに対する反発であるともいえる。国境が薄れていくにつれて市場競争は世界的になり、激しい競争の結果格差が拡大している。その結果、反発して各国が自国を優先するようになったのは当然の帰結であるといえる。
では、このグローバリズムはいったい誰のためのものなのだろうか。グローバリズムによって資本主義が拡大されたことで得をした人々。それは、世界の富の大半を独占する富裕層だ。彼らが得する仕組みになっているのである。
これを主導しているのが、世界を陰で操る「ディープステート」である。今回はそんなディープステートと、彼らが行ってきた歴史操作についてみていこうと思う。
ディープステートの正体
ディープステートとはいったい何なのか。英語で分解するとディープが「深い」、ステートが「国家」という意味である。深く潜伏していて見えない陰の支配者たちのことである。
彼らはつまるところ誰なのか。それがユダヤ人である。彼らが世界の中枢を握り、操っているのである。
メディアを支配して世論を操作し、CIAなどの国際情報機関を通じて裏社会とつながり、軍産複合体によって軍需産業と多国籍企業操ってビジネスを行う。
アメリカの金融業界もユダヤ人によって支配されている。アメリカの中央銀行であるFRBの株主はイギリスのシティの国際銀行家や院勇資本家たちである。彼らの大半はロックフェラーやロスチャイルドなどイギリスに起点を置いたユダヤ系で、アメリカの経済は実質イギリス=ユダヤ人に支配されているといえるのだ。
彼らはアメリカの経済だけでなく、司法やメディアも握っている。アメリカに住むユダヤ人はアメリカの人口比にして2パーセントにすぎないにもかかわらず、連邦最高裁判所判事の9人のうち3人がユダヤ人であるのはさすがにアンバランスというものだ。
このように、世界最大の強国アメリカでさえも、世界の支配者であるユダヤ人たちの支配下にあるのである。
ディープステートがグローバリズムを望む理由
そんな彼らがグローバリズムを推し進めるのはなぜなのだろうか。それは、彼らがユダヤ人であるということと深く関係している。
ユダヤ人とはどのような人々なのかについて考えてみよう。実は、ユダヤ人は朝鮮人や日本人といった人種による区分けではない。ユダヤ人とは、つまるところユダヤ教徒とイコールである。白人だろうが黒人だろうが、ユダヤ教を信じていれば誰でもユダヤ人になるのである。
特定の民族ではないユダヤ人は、世界中に存在している。言い換えれば、彼らは自分の国家を持っていないのである。
自らの国家を持たないユダヤ人がグローバリズムの拡大を進める理由。それは、世界を一つにすることで新自由主義を押し付けることである。世界から国境を取り除くことで世界統一政府を樹立し、そこをユダヤ人が支配することで自らの地位を確固たるものとするのである。
新自由主義とは、資本主義の下で自由競争を徹底的に重視する考え方のことで、競争の結果格差が拡大し、一部の富裕層に富が集中することになる。支配者であるユダヤ人が富を独占するためのシステムである。これを世界中に広げるために必要なのがグローバリズムであり、ひいては国境をなくした世界統一政府なのである。この目的から考えたとき、国家は邪魔な存在なのである。
そんな国家に対して国家を持たないユダヤ人が干渉するために必要だったのが国際連盟や国際連合なのである。これらが発足したことで世界のどこかで起こっている問題が世界全体の問題となった。理論上は加盟国のすべての国が世界の片隅の紛争に参加することができるようになったのである。
こうしてみると、国連によってユダヤ人のグローバル化の策略はひとつ前進しているといえる。
ディープステートによる歴史操作
彼らディープステートによって世界が支配されていることは、歴史が物語っている。彼らは自分たちの利益のためなら何でも利用するのだ。
たとえば、朝鮮戦争。開戦前、アメリカのアチソン国務長官は「アメリカのアジア地域の防衛線に南朝鮮を含めない」と発言している。これは、実質北朝鮮の韓国への進行に対してゴーサインを出しているようなものである。このような発言は、共産圏の拡大を食い止めたいならばするはずのない発言である。
そして、もう一つ不可解なのが国連軍の組織である。国連軍を組織するためには、常任理事国の承認が必要である。この常任理事国には拒否権があり、どこか一つでも拒否権を発動すれば国連軍は組織しない。その当時常任理事国であったソ連が拒否権を発動していれば、国連軍が組織されるはずはないのである。
正統派の歴史では中華民国の蒋介石が常任理事国の座に居座っているのに抗議してソ連が安保理をボイコットしていたということになっているが、果たしてそれだけの理由で自らの影響圏を拡大するチャンスをみすみす逃すだろうか?国連軍の組織に関する決議にだけ出席して拒否権を発動すればいいだけなのに。
こうした不可解なことが重なって戦われた朝鮮戦争。その目的は何だったのか。
ひとつ確実に言えるのが、この戦争によってユダヤ人が支配する軍産複合体と戦争資金を融資した国際銀行家たちがボロ儲けしたことである。戦争は最も儲かるビジネスである。だからこそ、ディープステートは戦争を起こしたがるのである。これは、歴史におけるディープステートの狙いを見ていくうえで覚えておいたほうがいい視点だ。
このように、国家単位で見れば矛盾した歴史は山ほどある。国家という縛りで見ていては世界の動きを読み違えてしまう。なぜなら、国家を超えて世界を支配するディープステートが世界を動かしているからだ。彼らの本当の狙いを看破するためには、国家を超えて世界を俯瞰する意識を持たなければならないのである。
今回の参考図書
最後に、今回の参考図書を紹介しよう。
今回の記事を書くにあたって参考にさせてもらったのが、馬渕睦夫氏の『知ってはいけない現代史の正体』(SB新書)である。
世界を操るディープステートの狙いと彼らがが行ってきた歴史操作について、第一次大戦後から現代にいたるまで解説している。今回紹介したのは朝鮮戦争の話だけだが、ケネディ暗殺など真相不明な事件から日中戦争やキューバ危機、米朝首脳会談などのよく知られた事件まで「真の意味」を解説している。
今回紹介できなかった部分についても非常に興味深い話ばかりなので、ぜひ実際に手に取ってみてほしい。
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