【新体制査定】陣容の充実度は随一!川崎が覇権奪回へ!

【新体制査定】陣容の充実度は随一!川崎が覇権奪回へ!

2020年2月4日 0 投稿者: マツシタ
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2017年からJリーグ連覇を果たし、黄金期に突入したかに見えた川崎フロンターレ。しかし、その黄金期は想像よりも早く終わりを迎えてしまった。

昨季は過去4度決勝で敗れていたルヴァンカップ制覇を果たしたものの、リーグでは4位に甘んじ、ACL出場権さえも逃してしまったのだ。33節に川崎と同じ攻撃的サッカーで王者となった横浜Fマリノスに完敗したのは、象徴的な試合だったように思う。

そんな川崎が2020年シーズンに目指す目標はただ一つ、Jリーグのシャーレ奪還に他ならない。幸い、現在の陣容は国内でも最強格。目標達成に向けての下地は整っている。その新陣容について、今回はまとめて行こうと思う。

 

現在の陣容

 

選手層の厚さは相変わらずだ

ゆっくりと細かいパスをつなぎつつ相手守備陣に穴を作り出し、そこを見逃さず華麗に崩すポゼッションサッカーを浸透させ、完成させてきた鬼木達監督率いる川崎フロンターレ。戦術が完成しているが故、来期もチームの軸となるのは現在の主力たちだろう。

そんな川崎の今季の移籍市場での動きは中規模といったところだろうか。

放出面では、厚い選手層に阻まれてなかなか出場機会を得られなかった選手たちが流出した。ルヴァンカップ優勝に貢献したGKの新井章太(⇒千葉)、負傷離脱以降ポジションを失ったCBの奈良竜樹(⇒鹿島)、右サイドバックで定着できず、終盤は本職がボランチの守田英正にポジションを譲った馬渡和彰(⇒湘南)マギーニョ(⇒横浜FC)、小林悠とレアンドロ・ダミアンの厚い壁を越えられなかった知念慶(⇒大分)らがそうだ。

例外は主力として活躍していた阿部浩之だ。小林悠、レアンドロ・ダミアンに次ぐ7得点を挙げていた貴重な得点源は、豊富な資金力を持つ名古屋へ移籍。この穴をいかに埋めるかは、来期に向けて一つの課題となるはずだ。

とはいえ、昨シーズンの長谷川竜也と脇坂泰斗の台頭によってそうはもともと厚いうえ、今季は大学サッカー界の旗手というべき存在だった旗手怜央(⇐順天堂大)三苫薫(⇐筑波大)を両獲り。十分な層の厚さを保ちつつ若返りに成功した。両者ともに東京五輪世代で、今後Jリーグを代表する選手に成長しうるポテンシャルを秘めている。ここら辺の立ち回りはさすがだ。

左が三苫薫、右が旗手怜央。

フォワードは大エース小林悠と元セレソンのレアンドロ・ダミアン、中盤センターはいずれも代表クラスの大島僚太、田中碧、守田英正に夏場に主力として活躍した下田北斗、左サイドバックの車谷紳太郎と登里享平。新キャプテンに就任した谷口彰悟に怪物ジェジエウ、超万能の山村和也が控えるセンターバックを含めて、昨季からの戦力だけで各ポジションに2人の実力者がそろい、誰が出ても質を落とさない陣容がそろっている。一見すでに補強の必要性は皆無に見える。

 

唯一最大の補強ポイントは右SB

しかし、そんなフロンターレにも、一か所だけ不安を抱えているポジションがある。それが右のサイドバックだ。

2シーズン前まで絶対的な主力だったエウシーニョが抜けた昨シーズンは、前述のように馬渡和彰とマギーニョに加え、ここが本職ではない守田英正や登里享平もこのポジションに回されたが、結局最適解が見つからないままだった。

これを受け、フロントは今回の移籍市場でこのポジションを重点強化すべく動いた。

このポジションで新シーズンに主力を張ると目されるのが、湘南から獲得してきた山根視来だ。湘南では3センターバックの右を担い、無尽蔵のスタミナで右サイドを上下動していた。馬力あふれるドリブルでの縦突破は圧巻で、そこからのシュートでゴールも決められる。もちろん球際でも激しくファイトし、ボールを奪う力も確かなものがある。川崎にはこれまでにいなかったタイプだといえるだろう。

とはいえ、決してパワーだけが取り柄の選手ではなく、右後方から鋭い縦パスを入れるプレーも得意としており、川崎スタイルに適応できるテクニック面での素養も備えている選手だ。

彼がチーム戦術を消化し、チームの中で持ち味を発揮できるようになってくれば、右サイドバック問題は解決へ向かうだろう。

山根視来

ただ、今季加入してきた右サイドバックは彼だけではない。ブラジルのコリチーバからジオゴ・マテウスという新外国人が加入している。まだデータがなくどのような選手かわからないが、彼と山根視来が来期の右サイドバックを争うことは間違いないだろう。

あるいは、両者期待を裏切って守田か登里を本格コンバートするのか。いずれにせよ、来期に向けて最も不確定要素が強いポジションは右サイドバックだといえるだろう。

新加入の右ラテラウ、ジオゴ・マテウス

 

相手に合わせるのではなく、自分たちが主導権を握ることで試合を進めていく川崎フロンターレのサッカー。来期こそはスタイルを貫き、J1王者に輝けるだろうか。