【新体制査定】昨季覇者マリノス、圧倒的選手層で連覇狙う!

【新体制査定】昨季覇者マリノス、圧倒的選手層で連覇狙う!

2020年2月3日 0 投稿者: マツシタ
Pocket

昨シーズン、15年ぶりのJ1制覇を成し遂げ、古豪復活を印象付けた横浜Fマリノス。

連覇を狙う新シーズンに向けて、優勝により手にした潤沢な資金を惜しげもなく市場に投下し、豪華な陣容を完成させた。今回はそんなマリノスの新体制についてまとめていこうと思う。

 

継続路線で熟成へ

優勝を果たしたマリノスに大きな路線転換をする理由はない。目指すのは昨シーズンの「走るポゼッションサッカー」の熟成だ。

これを達成するために、レンタルだった選手たちの買い取りを最優先で進め、マテウス以外のすべての主力の駐留に成功した。

この昨季のメンバーをベースに、退団選手の穴埋めや選手層が薄かったポジションの拡張というピンポイント補強で昨季よりもさらに強力な陣容が完成したのだ。

では、現時点での陣容を見てもらおう。

 

見てもらえればわかるように、2チームつくってもおつりがくる選手層の厚さだ。ACLに参戦する過密日程も、全く気にならないだろう。では、この強力な陣容をポジション別にもう少し詳しく見てみよう。

 

GK・DF

異常なまでのハイラインを敷くマリノスのGKとセンターバックには、他チームでは求められない能力が求められる。

GKは、そのハイラインをカバーできる守備範囲の広さと後方からのビルドアップを可能にする高度な足元の技術が要求される。この点昨季の守護神朴一圭は国内で第一人者的存在だ。しかし、そんな彼もうかうかしていられない。昇格プレーオフで昇格目前まで行った徳島の正守護神、梶川裕嗣と東京世代でアフリカ仕込みの身体能力を持つオビ・パウエル・オビンナが新たに加入した。最終節に緊急登板してタイトル獲得に貢献したベテランの中林洋次も控えており、この4人は誰が出てもハイレベルなプレーを見せるだろう。

そしてセンターバックには、ツエーゲン金沢から足元の技術に優れる山本義道が加入したものの、最大の補強は何といってもチアゴ・マルチンスの完全移籍への移行だろう。ハイラインをカバーする超スピードと優れた足元の技術でマリノススタイルを体現したモンスターは、現戦術を成立させるうえで欠かせない戦力。彼がいるいないではマリノスのレベルは一段も二段も変わってくるはずだ。

そして、サイドバックにも同じく特殊な能力が求められる。マリノスのサイドバックは盛んにサイドから中央に絞る偽サイドバックと呼ばれる役割を担うことになる。

その中で組み立てへの貢献だけでなく得意の左足から強烈なミドルシュートでゴールをも奪っていたティーラトンの完全移籍への移行は大きな補強だ。相手に守備を固められた時の打開策の一つとして今期も有効だろう。

また、鹿島に引き抜かれた広瀬陸斗の穴は、レノファ山口から前貴之を獲得してしっかり埋めている。ここら辺のフロントの働きぶりはさすがというほかない。

 

MF・FW

中盤は昨季の陣容を維持した形となった。中盤セントラルの選手層がやや薄いものの、昨季最終節でこのポジションで先発し大活躍を見せたことで完全移籍へ移行した和田拓也を中盤として計算するだろう。本職はサイドバックながら、豊富な運動量を活かし好守に奮闘できる選手だ。

フォワードは、マテウスが去ったものの、水沼宏太を復帰させてしっかり穴を埋めた。鳥栖、セレッソを経て国内屈指のアタッカーに成長して戻ってきた形となった。

右ウイングは仲川輝人が絶対的な地位を築くものの、その控えがいなかった。ここには、京都から仙頭啓矢を獲得してしっかり課題を解消している。

センターフォワードでは、エリキの完全移籍への移行、エジガル・ジュニオのレンタル延長に加え、昨季大分トリニータでブレイクしたオナイウ阿道を獲得。これでトップ下のマルコス・ジュニオール、右サイドの仲川輝人も含め、昨季Jリーグで2桁得点を挙げた選手が4人在籍することになった。エリキも後半戦だけで8得点を挙げており、普通に考えたらシーズン通して2桁得点だろう。これほど強力な攻撃陣を要するチームは、国内には見当たらない。

そして、前線のすべてのポジションに対応するマルチ、杉本竜士も獲得しており、すべてオポジションで隙が見当たらない。新加入の選手たちがマリノスの特殊なスタイルを吸収し、フィットしてくれば、連覇はおろかACLなどとの複数タイトルの獲得もノルマといっていいくらいの陣容となった。

 

マリノスはシティ・グループの一員となってい以来、補強が非常にうまくなった。その証拠に、J2からの補強が多いのだ。朴一圭は当時J3の琉球から引き抜かれて国内屈指のキーパーに飛躍したし、畠中槙之輔もJ2の東京ヴェルディから加入して成長し、日本代表にまで上り詰めている。

今季も水沼、オナイウと他チームの主力も引き抜いたものの、梶川、山本、前、仙頭、杉本と獲得選手の大半がJ2からの補強だ。この中からだれがブレイクし、驚きを提供してくれるのか。この点に、個人的に注目している。