
【移籍決定まとめ】南野、イブラ、ハーランド!2020年冬の移籍市場前半戦で決定した注目の新加入選手をまとめてみた
2020年1月1日、新たな1年が始まるとともに欧州サッカーにおける冬の移籍期間が始まった。今回は、その前半である1月1日から1月15日までに決定した移籍のうち、注目のものをピックアップして紹介していこうと思う。
目次
ラ・リーガ
バルサの二人の逸材が武者修行へ
世界的なビッグクラブで若手選手が出場機会を得るのは容易ではない。無論、バルセロナもその例外ではない。
若い選手にとって出場機会を得ることは成長にとって重要な要素だ。バルサからは、二人の若手がその出場機会を求めてレンタル移籍を決断した。
カルレス・アレニャはバルサのユースからトップに昇格した生え抜き。バルサイズムを叩き込まれた選手らしく、テクニックに優れたMFだ。同じくパスサッカーを標榜するベティスへの移籍が決定した。バルサでは分厚い選手層に阻まれて出場機会には恵まれなかったものの、アピール次第では攻撃の中心的存在になりあがっても不思議ではないだろう。
ジャン=クレア・トディボは昨年の冬の移籍市場でトゥールーズからやってきたセンターバック。フィジカルに優れ、「新しいヴァラン」とも呼ばれるが、より足元の技術に優れ、守備的MFもこなす。選手層の厚さに阻まれて出場試合数はわずかに5だったもののU20フランス代表にも選ばれており実力は確か。現在ブンデスで好調のシャルケにレンタル移籍。18日のバイエルン戦は注目だ。
プレミアリーグ
南野拓実 ザルツブルク⇒リバプール
プレミアでは、もちろんこの男を最初に取り上げなければならないだろう。日本のエース、南野拓実が2019年にわずか3敗しかしなかった世界最強クラブ、リバプールに加入した。フィルミーノの代役という重責に挑むわれらのエースの挑戦に注目だ。
ジェジソン・フェルナンデス ベンフィカ⇒トッテナム
1月9日に21歳になったばかりながら、すでにポルトガルA代表に召集される逸材がモウリーニョのトッテナムにおける補強第1号となった。中盤センターを本職としながらサイドもこなし、スピードとスタミナ、確かな技術を兼ね備える。負傷離脱した、ムサ・シソコの穴を埋める活躍が期待される。
セリエA
ズラタン・イブラヒモビッチ 無所属⇒ミラン
言わずと知れた世界的ストライカーが、不振を極める古巣ミランに帰ってきた。復帰後初先発のカリアリ戦でいきなり得点と、38歳を迎えてもなおその決定力は衰えていない。逆に精神的に成熟してロッカールームでは模範的な姿勢を見せているという。スウェーデンの国民的英雄はミラン復権の救世主となれるのか。要注目だ。
また、ミランはアタランタからセンターバックのシモン・ケアも獲得している。守備力もさることながら、精度の高いロングボールも持ち味だ。市場閉幕までさらなる補強も考えられるミラン。名門復権へ向けての足掛かりとできるか。シーズン後半の戦いぶりは非常に重要な意味を持つ。
ディエゴ・デンメ ライプツィヒ⇒ナポリ
ここ数年ユベントスの対抗馬になりえた唯一の存在、ナポリ。今期、そのナポリがここまで崩壊することを、誰が想像しえただろうか。そのナポリの再建のためにやってきたのが、「ライプツィヒのガットゥーゾ」ことディエゴ・デンメだ。異名通り豊富な運動量とボール奪取力が持ち味だが、今季のライプツィヒのプレースタイルの変更に伴い、パス能力も向上させた。現在のナポリの指揮官は、まさにそのガットゥーゾだ。彼の活かし方はしっかりと分かっているだろう。
また、ナポリはセルタから「ミニモドリッチ」の異名をとる万能型MF、ロボツカも獲得している。中盤を重点強化し、シーズン後半での巻き返しを図る。
古巣で復活を目指すイタリア国籍の実力者たち
また、今回のセリエAでは、新天地で出場機会に恵まれない選手が復活を目指して古巣に復帰する移籍が目立つ。マッティア・カルダーラはミランからアタランタへ、マッティア・ペリンはユベントスからジェノアへ復帰した。また、古巣ではないものの、ミランの生え抜き、パトリック・クトローネはウルブズからフィオレンティーナへ移籍し、勝手知ったるっセリエAで再起を期す。
3選手とも代表レベルの選手で、クトローネは特にイタリアの未来を背負いうる逸材だ。彼らが復活できるかどうかはイタリア代表にも大きな影響をもたらすだろう。
ブンデスリーガ
アーリング・ハーランド ザルツブルク⇒ドルトムント
弱冠19歳にして今季22試合で28得点と圧倒的な決定力を見せつけている新怪物。レアル・マドリードやマンチェスターユナイテッドなど名門への移籍もうわさされた中、出場機会の確保を優先して育成の名門・ドルトムントへ移籍することになった。ドルトムント川としても頼れるストライカーを求めていただけにウィンウィンの移籍となった。ドイツでさらなる飛躍を遂げ、メガクラブへステップアップしていくのは間違いないだろう。
エセキエル・パラシオス リバープレート⇒レバークーゼン
16歳でプロデビューし、21歳にしてアルゼンチン代表に定着する逸材、エセキエル・パラシオス。かねてからレアル・マドリードへの移籍の噂がたびたび取り上げられていたものの、ドイツの雄・レバークーゼンへ移籍することになった。シンプルなボールさばきでリズムを生む司令塔は運動量も兼ね備える。ドイツの新皇帝・ハベルツやチリのファイター・アランギスとの豪華な中盤の形成となった。
いかがだったでしょうか。移籍市場はまだ半分残っています。ここでだれが動くことになるのか。
後半のまとめ記事も書く予定なので、楽しみにしていてくださいね。