【日本代表の戦術改善案】日本代表はザルツブルクを見習うべきではないのか?

【日本代表の戦術改善案】日本代表はザルツブルクを見習うべきではないのか?

2019年12月14日 1 投稿者: マツシタ
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今、日本で最もアツいサッカー選手といえば、南野拓実だろう。世界屈指の強豪、リバプールへの移籍報道が過熱しているのだ。

リバプールは昨季の欧州王者。今期も現在プレミアリーグを14戦無敗で独走している、おそらくいま世界最強のクラブチームだ。そのチームに移籍がほぼ確実な状況。しかもそのリバプールに所属する選手たちが自ら南野の獲得を要請したというのだから驚きだ。こんな夢のような話が実現すると、誰が予想しただろうか。

では、なぜ南野が世界最強クラブに注目されることになったのか。きっかけは今季のチャンピオンズリーグでの2度にわたる対戦だ。今年10月に行われたグループリーグ第2節、南野はピッチで躍動し、敵地アンフィールドで華麗なボレーシュートを決めたのだ。そして2か月後の最終節でもゴールこそ奪えなかったものの南野は攻撃の核となるトップ下で躍動した。2回の対戦でともに素晴らしい活躍を見せ、リバプールから戦力として見られることとなったのだ。

こうしてシンデレラストーリーを歩むこととなった南野。この南野の活躍は、ザルツブルクの戦術が彼と相性抜群だったことにも大きく助けられているように映る。この戦術を日本代表でもやってみてはどうか、というのが筆者の主張である。

 

ザルツブルクの戦術と日本代表の守備

では、そのザルツブルクの戦術とはどのようなものなのか。簡単に言うと、攻守ともアグレッシブでスピード感があるサッカーだ。ピッチのいたるところでボールを奪うべく積極的にプレスをかけ、ボールを奪ったら素早く攻める。パスの方向は縦、縦、縦だ。システムは中盤と前線が中央に密集する4-3-1-2を採用。選手間の距離感が近いためコンビプレーを出しやすいとともにボールを失ってもすぐに複数の選手で囲い込めるのだ。

少しでも高い位置でボールを奪う、奪ったら縦。ボールを失ったらすぐに囲い込んで奪い返し、また縦。こうして半永久的な攻撃のサイクルを生み出すことで、チャンピオンズリーグで6試合16得点の猛烈な攻撃力を生み出しているのだ。

この戦術は南野のプレースタイルと相性抜群だ。常に足を止めることがない圧倒的な運動量でプレスに貢献し、近い距離での連携もお手の物。縦に速い展開の中で高い技術を生かして攻撃の核であるトップ下を務めあげている。

このサッカーはここ最近の日本代表に漂う停滞感を払拭しうると考えている。

代表ウィーク11月シリーズ、大阪吹田で行われたベネズエラ戦、日本代表は前半だけで4失点を喫した。これは実に65年ぶりの不名誉な記録だ。アジアカップではサウジアラビア戦で76%の支配率を許して話題となったが、その大会の決勝でカタールに3失点。今年行われたタジキスタン戦、キルギス戦もともに先にビッグチャンスを許しており、権田のビッグセーブがなければどう転んでいたかわからない展開だった。

長々と書いてしまったが、とにかく前からの守備がハマらないのだ。近年技術力を上げてきたアジアのチームにもパスを面白いように回される。それが今の日本代表の守備だ。

 

ミドルプレスをやめてハイプレスを

いあの日本代表はミドルプレスという守備戦術を敷いている。ある程度の位置までは相手に持たせ、相手が高い位置に進出してきたらプレスをかけるというものだ。しかし、このミドルプレスをするのならばもっと組織だった守備ブロックを築かなければならないが、今の日本はガバガバだ。

FWの連動は見られず、中盤は最終ラインをプロテクトできない。サイドハーフの守備意識は低く、プレスバックが遅い。こうなってくると、最終ラインには個の強さが求められる。ベネズエラ戦で相手エースのロンドンにハットトリックを許した理由は簡単。高さという面で、最終ラインの選手たちがロンドンに負けたからだ。個の強さがなかったからなのだ。

長谷部や香川、乾などヨーロッパで経験を積み、組織的な守備を体得した選手がそろっていたロシアW杯ではミドルプレスが機能したが、今の日本にミドルプレスは向いていない。そこでハイプレスなのだ。

相手が窒息するほど積極的にプレスをかける。ある程度引くのではなく、とにかく前に出て相手の自由を奪うのだ。こうすれば相手にミスが出てくる。アジアが相手であればミスは多くなり、面白いようにボールを奪えるだろう。

また世界大会を見据えても、後ろの個の強さが求められるミドルプレスは分が悪いだろう。個でケインを止められるだろうか。フィルミーノを完封できるだろうか。そこにボールが入る回数自体を少なくしてやる必要がある。私はそう考えるのだ。

 

攻撃の停滞感も打破しうる

最近の日本代表の試合を見ていると、得点の匂いがしないと感じる人も多いだろう。ザルツブルクの「縦に速く」のサッカーは、そんな停滞感も打破しうる。

サッカーの得点は3から4割がカウンターから生まれるといわれている。相手が攻めてバランスを崩している状態の方が、相手がしっかり引いてブロックを作っている状態より崩しやすいのは当たり前なのだ。

今の日本は、「自分たちの形」にこだわってパスを回して崩す形をよしとする傾向が強く、またそれをピッチ上でも見せている。それを否定するつもりはないが、しっかり引かれた相手を崩すのに苦労し、得点の匂いがしないのが現状なのだ。幸い、アジアのチームもパスを回して攻撃を機¥組み立てられるほどの技術レベルにまで達してきている。そこをかっさらって陣形を整えられる前に攻め切ってしまえばいいのだ。

前述のように選手間の距離が近ければこの強さがなくても複数で囲い込んで奪いやすく、またコンビプレーを出しやすい。細かいコンビプレーは日本人選手が得意とするプレーだろう。これが攻撃で生かしやすい形になるのだ。

 

複数の選手でボールホルダーにそいかかる。ボールを奪ったら最短距離でゴールに襲い掛かる。それが90分間繰り返され、当然ゴール前の攻防が増える。得点も増えるだろう。魅力的だと感じるのは私だけだろうか。

森保ジャパンはつまらないという声はよく聞かれる。解任を推す声もちらほら聞こえてくる。もし彼を解任するのだとしたら、今の日本とは正反対の、そして魅力的なこの戦い方に舵を切ることを半ば実現不能な願望として提示したい。

このサッカーをするために最適なメンバーを組んでみる記事もアップしたので、こちらもあわせて読んでみてもらいたいと思います。 https://bun-bu.com/2020/01/01/japansalzburg/

それでは今日はここらへんで失礼します。