『おとなの教養』『おとなの教養2』を読んでみた ~教養とは何か~

『おとなの教養』『おとなの教養2』を読んでみた ~教養とは何か~

2019年10月17日 0 投稿者: マツシタ
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みなさんこんにちは。

今回はHNK出版新書から出ている池上彰さんの『おとなの教養』『おとなの教養2』を読んで記事を書いていきたいと思います。

 

『おとなの教養』の概要

『大人の教養』、『おとなの教養2』は題名の通り、社会人として身につけておくべき教養について網羅的に述べた、教養の入門書とでも呼ぶべきものだ。

1作目となる『おとなの教養』は教養を自分自身を知ることであるとして、自分はどこからきてどこへ行こうとしているのかを知るための教養として、「現代の自由七科」をテーマとして取り扱っています。現代の自由七科とはすなわち、宗教、宇宙、人類の旅路、人類と病気、経済学、歴史、日本と日本人であるとされています。人類の旅路とは、人類の進化のことです。

これらを見ればわかる通り、本書で取り上げられている教養は、どんな時代でも通用するものとなっています。今回こういう志向で7つの項目が選ばれた根拠となる部分が30ページにあるので引用しておきます。

すぐに役立つことは、世の中に出て、すぐ役に立たなくなる。すぐには役に立たないことが、実は長い目で見ると、役に立つ。

確かに、現代は技術革新やグローバル化によって驚異的なスピードでいろいろなことが変化していくため、高校時代に常識だったことが大学生活を経て社会に出るともう時代遅れだったりすることも日常茶飯事なのかもしれません。そうなってくると、一見すぐに役立ちそうなことを学ぶよりも、いつの時代になっても役立つ不変の真理を学んだほうが役に立ちそうですよね。

そのような項目をが選ばれているので、5年以上前に出版されたこの本の内容に時代遅れ感はないし、だからこそロングセラーとして今も多くの人に読まれているのかもしれませんね。

 

『おとなの教養2』の概要

一方、続編である『おとなの教養2』は教養を私たちは今どこにいるのかをたえず意識する力であると定義しなおし、私たちは今どこにいるのかを知るための教養として6項目について記述してあります。その6項目とはすなわち、AIとビッグデータ、キャッシュレス社会と仮想通貨、想像の共同体、地政学、ポピュリズム、日本国憲法です。

想像の共同体とは、本書において民族を指しています。昨今、民族紛争が絶えません。このことについて記述しています。地政学とは地理的な視点で政治を分析する学問のこと。これも昨今の国際関係について述べています。ポピュリズムとは、大衆が喜びそうなメッセージを発することで支持を集めていく政治のスタイルのことです。このポピュリズムによってのし上がったのがトランプ大統領であり、ポピュリズムによって決定されたのがイギリスのEU離脱(ブレグジット)なのです。

AIとビッグデータ、キャッシュレス社会と仮想通貨については昨今非常によく耳にするワードだと思います。また日本国憲法の改正については、国会でしきりに議論されている項目であります。

ここからわかるように、『おとなの教養2』では現在に生きる人の教養、すなわち時事問題について扱った本です。そういう意味でわたしたちはどこにいるのか知る力なのです。

出版は半年前と、今まさにホットな話題について書かれているので、まだ読んでいない人は是非読んでほしいですね。

 

いかがだったでしょうか。

この2冊を読むだけで、相当な教養力がつくと思います。社会人としての教養が不足していると感じている人、時事問題に疎い人はぜひセットで購入して読んでみてください。

それでは今日はここらへんで失礼します。