アンス・ファティ ~バルセロナに現れた超新星~

アンス・ファティ ~バルセロナに現れた超新星~

2019年9月16日 0 投稿者: マツシタ
Pocket

みなさんこんにちは。

今日は世界的名門サッカークラブ・バルセロナに彗星のごとく現れた衝撃の16歳アンス・ファティという選手について、どのような選手なのかについて書いていこうと思います。

 

けが人続出の前線で急速に台頭した16歳

19-20シーズンのバルセロナは前線にけが人を抱えてのシーズンインでした。大黒柱のメッシに加え、シーズン開幕後すぐにスアレスとデンベレも負傷。今夏の移籍市場でコウチーニョをバイエルンに放出していたバルセロナは、控え要員のラフィーニャとカルレス・ペレスを起用して凌ぐという緊急事態に陥っていました。

このように前線の選手層が薄くなったという過程を経てチャンスを与えられたのが、このファティというわけです。それでも、ベティス戦でリーグ戦デビューを果たすと、続くオサスナ戦でははチームが1点ビハインドしている状況でのもの。相当な信頼感がなければこのような使われ方はされないでしょう。

しかも、彼は16歳。みなさん、16歳ですよ。高校に入ってそこそこの少年が世界トップクラスのチームで出場するというだけでも相当な衝撃なんですが、その出来栄えがまた衝撃的。オサスナ戦ではチームを救う貴重な同点弾を奪うと、次の強豪バレンシア戦でスタメンデビューを果たしたばかりか、開始10分もたたずに1ゴール1アシストをマークしたのです。

弱冠16歳にしてバルセロナの攻撃を牽引し始めているこのファティ。プレースタイルの特長と課題はどこにあるのでしょうか。

 

攻撃面の個人能力に関してはすでに高い完成度

ファティのポジションは左ウイング。利き足は右なので、内に切り込んでいく形になります。ここから右足で巻くシュートに持っていくか、縦に突破していくか、右足で突きながらアウトサイドで捌くか。このアウトサイドの捌きは意外性のあるタイミングで繰り出され、読みにくさがあります。また初先発を飾ったバレンシア戦では縦への突破からアシストを記録し、右足で惜しいシュートを放つ場面が2度ありました。

また、ここまでの2ゴールはいずれもクロスに合わせるもので、バレンシア戦のゴールではスペースを見つけてうまく入り込み、フリーで決めました。オサスナ戦のゴールはヘディングで決めたものでした。駆け引きはしていないもののバネのあるジャンプで競り勝って決めたものです。クロスの精度が高かったとは言え、相手DFよりも高い打点でボールに合わせており、跳躍力があるとみていいでしょう。

以上から、16歳ながら攻撃面に関してはすでにラ・リーガでも通用する完成度を誇っているといえるでしょう。

では、課題はどこか。まずは状況判断にもっと磨きをかけたほうがよいでしょう。見方が守備に戻った後でサポートが遅れている状況で、相手が3,4人いるところにつっかけて言ってボールをロストするシーンがバレンシア戦で2度ほど見られました。例えば相手を背負ってうまくファウルをもらえれば、味方に時間を与えることができます。

また、味方との連携もまだまだ磨きをかけていかなければなりません。意思疎通が図れていないためのパスミスなどのボールロストが見られましたね。このボールロストを減らすことはボールを握るサッカーという哲学を持つバルセロナでプレーするためには必要不可欠でしょう。

さらに、これまでの試合ではバルセロナが一方的に押し込む展開の中で進んでいたため、組織的な守備の中でどれほど機能できるかは未知数です。いくらバルサがボールを握ろうとしても、相手が強くなればなるほどそうでない時間帯も出てきます。ここでチームとしての守備に参加できることは、現代サッカーにおいて必要不可欠な部分。今後は徐々に習得していく必要があるでしょう。

しかし、これらの課題は総じて経験不足によるところが大きいと思います。経験を積んでいくことで徐々に磨かれていく部分でしょう。まだまだ体が未完成な16歳とあって、今後はさらに急速な成長曲線を描いてくれるはずです。

 

いかがだったでしょうか。

メッシ、スアレス、ブスケッツ、ラキティッチ、アルバ、ピケとチームの中核が軒並み30台を迎えて世代交代が迫っているのがバルセロナの現状でもあります。そんな中、ファティはバルセロナの次世代を担う旗手となる存在となることが求められるでしょう。現時点では、メッシ級のスーパースターにまで大成するかどうかはわかりません。しかし、16歳にしてバレンシア戦ではだれよりも存在感を放っていました。スターとしての風格が、オーラが漂っているように感じるのです。彼は向こう15年はトップレベルでプレーできるこれからの選手。無限大の可能性を秘めているといえるでしょう。メッシ級にはなれないとしても、バルセロナでキャリアを重ねていけば、チームの象徴的存在としてのキャリアを確立していけるのではないでしょうか。ぜひ、そうなってほしいと願っています。

それでは今日はここらへんで失礼します。