『バズる文章教室』を読んでみた ~読者をひきつける技術を探る~

『バズる文章教室』を読んでみた ~読者をひきつける技術を探る~

2019年7月31日 0 投稿者: マツシタ
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みなさんこんにちは。

今日はサンクチュアリブックスから出版されている三宅香帆さんの『バズる文章教室』を読んで記事を書いていきたいと思います。

 

本書の概要

まずは本書の概要について。バズる文章のテクニックと題して、人を引き付ける魅力的な文章に用いられているテクニックを実際の文章とともに紹介・解説していくという内容です。受験生をやっていた僕にとっては現代文の参考書として使ってもいいんじゃないかってレベル(笑)。とても分かりやすく解説されています。

本書は1章から順につかみ、文体、組み立て、言葉選びという章分けになっています。しかし、全体を通して読んでみて各テクニックを俯瞰してみる。すると、つかみ、文体、組み立てにかかわらず、紹介されているテクニックはいくつかのタイプに大別できることに気づきました。次章では数あるテクニックから共通点を抽出し、より大きなくくりとして示してみたいと思います。

なお、タイプ名は僕がかって美つけたものなのであしからず(笑)。

 

バズるテクニックの要素

まずは方向転換型。これはもう本に限らず物語系の鉄板ですよね。急に進行方向が180°変わることで読者は「うぉ!?」と一気にひきつけられるわけです。本書では感情のスイッチ、接続詞によるスイッチなどが挙げられています。

次に、強印象・説明型。読者にとってインパクトがあるフレーズを放り込む。読者が「なんだこれは!?」と引き込まれる。ここでそのインパクトのあるフレーズについて読者に説明してあげるというやり方です。読者はインパクト抜群のフレーズの意味を知りたいので、説明部分を前のめりで聞いてくれるわけです。本書ではインパクトのあるフレーズを作るコツとして、見聞きしたことのないフレーズを作る、正反対のものを組み合わせるなどが挙げられています。

そして、リズム創出型。文章には読みやすい文章とそうでない文章が存在します。読みやすい文章とはどんな文章か?それはリズム感がある、テンポよく読める文章ではないでしょうか。それでは、このような文章はそのようにすれば生み出せるのでしょうか。本書では一文を短くする、体言止めを連続で用いるなどが挙げられています。

さらに、共感型。読者は自分に身近で経験がある、共感できることには「そうそう、わかるわ~」と身を乗り出してくれます。このタイプはユニークなことを伝えるときに特に有効。一見自分からは遠く離れたものだと思えることが実は自分の身近な共感できるものに関りがある、共通点があると知ったとき、読者は「そうだったのか!」と引き込まれるのです。本書では日常から徐々に非日常に展開する、ユニークなものを徐々に読者に近づけていくなどのテクニックが挙げられています。

また、視覚利用型という文字媒体ならではのタイプもあります。文章を読むという行為は視覚を使って行われるわけで、これに訴えるわけです。本書では漢字をうまくひらがなに直す、カタカナで目立たせるなどが挙げられています。

 

いかがだったでしょうか。僕は列挙して紹介するような本を読むとき、いろんな物事に共通点はないか、もっと抽象化できないかと考えながら読んでます。物事を抽象化してもう一度様々な方向性で具体化したら、それまでに見つかっていなかった具体例も見つかりそうですよね。そんな僕の読書スタイルに確信を持てたような気がします。

それでは今日はここらへんで失礼します。