『神時間術』を読んでみた ~ワークスタイルを一変し、自由時間を作り出せ!~

『神時間術』を読んでみた ~ワークスタイルを一変し、自由時間を作り出せ!~

2019年2月28日 0 投稿者: マツシタ
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みなさんこんにちは。

今日は大和書房から出ている樺沢紫苑さんの『神・時間術』を読んで記事を書いていきたいと思います。

 

精神科医の医学的メソッド×アメリカ式時短術=神・時間術!

本書の著者である樺沢紫苑さんは精神科医として月6回の病院診察を行うだけでなく、インターネットを通じてメンタル疾患や病気の予防につながる情報発信をしています。さらに、大学時代から月20冊以上の本を読む読書家であり、その書評を公開するだけでなく、自らも年間3冊の本を出版する作家でもあります。これほど仕事をしていながら毎日7時間以上の睡眠時間を確保し、週4、5回のジム通いや週2本の映画鑑賞、年30日以上の海外旅行をするなど、自由時間も人の数倍確保しているという常人には想像もできない生活を送っている人です。そんな筆者の生活を下支えしているのが、本書のタイトルともなっている「神・時間術」というわけです。

神・時間術は大きく2つの要素が組み合わされて形作られています。そのうちのひとつが精神科医として得た医学的なメソッドです。例えば、人間には集中力が高まる時間帯と高まらない時間帯があります。脳科学的には、24時間は均等には流れていないのです。そこで、高い集中力を要する「集中仕事」を集中力が高まる時間帯にもってくることで仕事効率を格段に上げることができるというのです。このメソッドに基づき、著者は非常に高い集中力を要する執筆活動を「脳のゴールデンタイム」に持ってくることで効率よくこなしているのです。「脳のゴールデンタイム」とは、朝起きてからの2、3時間の脳科学的に最高のパフォーマンスが発揮できる時間帯のことです。

対して、昼からの集中力が落ちる時間帯にはうまく休息を入れて集中力をできるだけ保ちつつ、そこまで高い集中力を要さない「非集中仕事」を割り当てることで、無理なく仕事をこなしていくことが重要だとしています。この「非集中仕事」を「脳のゴールデンタイム」に持ってきてしまうと、せっかく集中力が高まっている時間帯を有効活用できないのです。

 

日本のワークスタイルは非常に危険!?

そして、神・時間術のもうひとつの構成要素がアメリカ式の時短術です。

みなさんはアメリカ人が5時に退社するという話を聞いたことがあると思います。この話が嘘ではないことを、著者はアメリカ留学で確認しています。アメリカ人は5時までに全力で仕事を終わらせ、5時には退社しているのです。それでは、そんな時間に家に帰って何をしているのか。家族や友人と過ごしているのです。この昼は全力で働いて夜はリラックスして過ごし、心身ともに回復するというワークスタイルを、日本人も取り入れるべきだとしています。

日本人は勤勉でまじめだといわれますが、これはイメージであり、事実ではありません全くの幻想です。その証拠に、2016年の統計では、日本人の労働生産性は先進国では断トツの最下位となっています。それでも日本のGNPは世界3位です。つまり、労働生産性の低さを長時間労働でごまかしているのです。質を量で補っているというわけです。アメリカ人が5時までに何としても仕事を終わらせて自由時間を大切にする一方、日本人は仕事が終わらなくても残業すればいいと考えています。結果、自分や家族との時間を犠牲にしているわけです。

結果、世界屈指の自殺大国日本の完成というわけです。著者は精神科医として「自殺率・うつ病患者を減らす」というミッションを掲げています。このミッションの達成のために必要なのが、日本人の効率の悪い働き方とそれによってもたらされる仕事中心で自分や家族を犠牲にしたようなワークスタイルを根本から変えることだというわけです。

 

時間は自ら作り出せる!

著者の考え方で最も面白いと感じたのが、存在している制限時間をいかに使うのかではなく、いかに時間を作り出していくかを考えるというものでした。例えば、朝起きてからが「脳のゴールデンタイム」であることは前述のとおりです。この時間帯に「集中仕事」をこなすと、昼過ぎに時3時間かかる仕事が1時間半で終わるとします。いままで「集中仕事」を昼過ぎに行っていたが朝にするようにした場合、1時間半の時間を生み出したに等しいのです。

また、著者のように執筆活動が仕事である人が、これまで毎日のノルマ達成までに平均して6時間かかっていたとしましょう。これが文章術を鍛えたことによって4時間で終わらせられるようになったとしてみましょう。1日で2時間、1年の365日で730時間の時間を生み出したことになります。仮に文章術の習得に80時間を要したとしても、結果としては650時間の大幅なプラス収支となっているはずです。仕事に割く時間が減るわけですから、得られるのは自由時間ということになります。この自由時間を趣味に使ってもいいし、さらに文章術をパワーアップしてノルマまで3時間にまで短縮できた場合、さらに年間365時間の自由時間を生み出すことができるのです。

このように、自らの工夫次第で時間は作り出すことができるし、1日単位で見ればわずかな時間でも、塵も積もれば山となり、長期的な目で見れば膨大な自由時間を確保できるのです。また、その自由時間に自己投資をすることで更なる自由時間を確保できるというポジティブ・スパイラルを生み出すことができるのです。

 

いかがだったでしょうか。

著者は徹底してこの「神・時間術」を実行することで圧倒的に密度の濃い毎日を過ごしていて、もし生まれ変わるとしても今と全く同じ生活を送ると断言しています。それほど、人生を謳歌しているのでしょうね。

今の生活に充実感がない人、もっと自分や家族のための時間を増やしたいと思っている人にとっては必読の書といえるでしょう。そんな思いがあるのなら、ぜひ実際に購読してみてください。

それでは今日はここらへんで失礼いたします。