凄惨なレアルの救世主は18歳ヴィニシウス? レアル・マドリードvsレアル・ソシエダから探る

凄惨なレアルの救世主は18歳ヴィニシウス? レアル・マドリードvsレアル・ソシエダから探る

2019年1月7日 0 投稿者: マツシタ
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みなさんこんにちは。

今日はラ・リーガ第18節のレアルマドリードとレアル・ソシエダの一線をレアルに主眼を置いてみていきたいと思います。

 

守備はラモスとクルトワが個人でなんとかしている

まずは試合の展開を大雑把に振り返ります。

開始1分でPKを与えてしまい先制されたレアルは、前半を通して攻め込み、相手を自陣にくぎ付けにしますが相手GKルジの好守もあって得点できません。

後半も同様の展開が続きますが、61分に流れは変わります。ルーカスバスケスが不用意なファウルで退場処分になってしまうのです。これで緊張感の糸が切れたレアルは何度も不用意なボールロストからカウンターを食らいます。特に裏のスペースを何度も簡単に使われ背走する場面は何度もありました。瀬戸際でこれを防いでいたのはセルヒオ・ラモスとクルトワの個人技術。守備には組織の「そ」の字も見当たらに惨状でした。83分に決められた2点目も中央でドフリーを作ってしまっていました。本来そこにいるべきだった途中出場のレギロンはジョギングで失点を眺めるだけでした。

 

攻撃陣で唯一輝いていたのは…

一方の攻撃も徐々にトーンダウンしていきました。

そもそも、クリスティアーノ・ロナウドが抜けた今のレアルの攻撃陣には絶対的な軸がいません。ストライカーであるべきベンゼマは相変わらず決定機をフイにする。ソラーリ体制になってから出場機会が増えたバスケスはパスミスを繰り返してサイドを突破をすることもできない。最終的には苛立って不要なファウルを繰り返し退場処分を食らう始末。途中出場のイスコはらしくないパスミスを繰り返して何もできない。ベイルに至っては負傷続きで戦力としての計算も立たない。

このような凄惨な攻撃陣で唯一希望の光を見出すとしたら、18歳のヴィニシウスだけでしょう。天下のレアルが、この試合は彼に攻撃を依存していました。時間が進むにつれて彼にボールが集まりました。周りのサポートが十分とは言えず、目に見える結果にはつながりませんでしたが、ひどい姿を見せるレアルの中で、ひとり、輝いていました。

 

スピードあふれるドリブラー

では、その18歳の神童ヴィニシウスとはどのようなプレイヤーなのかを見ていきましょう。

一言で表すとスピードあふれるドリブラー。彼は本当に速いです。幾度となく対峙するエルストンドをスピード勝負で打ち負かし、敵ディフェンスラインの裏を強襲していました。オフザボールの動きを向上させ、より相手ディフェンスラインの裏を取る動きを向上させれば、これだけでも十分相手の脅威となるでしょう。

しかし、彼の強みはボールがない時の速さだけではありません。ボールを持っても違いとなれるのがこのヴィニシウスという選手です。多くのブラジル人アタッカー同様ヴィニシウスもドリブルを武器の一つにしています。左サイドから右足のドリブルでカットインしていくのがプレーの第一選択肢です。しかし、彼のドリブルは多くのブラジリアンとは違います。ネイマールのように技巧を駆使したドリブルではないのです。

フェイントをかけてもボディフェイントやキックフェイントなどのシンプルなもの。しかし、タッチが非常に細かいんです。相手ディフェンダーとしてはとても飛び込みにくいでしょう。そして彼の最大の武器である爆発的なスピードはこのドリブルでも活かされています。華麗なフェイントは書けませんが、一瞬の加速で一気に相手を置き去りにするプレーを得意にしています。

また、彼は独りよがりなドリブルに走るシーンが少ないのも特筆に値します。ベンゼマとのコンビネーションから中央を崩そうとするシーンは何度も見られましたし、うまく見方を使うことで相手に的を絞らせず、より対応を難しくさせることに成功している印象がありました。

 

キック精度や守備が課題

では、ヴィニシウスの現時点での課題を見ていきましょう。

まず、ドリブル後のキックには改善の余地があるでしょう。クロスもシュートもまずまずのものを持っているように見えますが、一線級には到達していないでしょう。この試合でも決定的なシュートを決めきれていませんでしたし、まだまだ成長していけるはずです。

さらに、守備はこれから大きく改善していかなければならない部分でしょう。寄せが緩いし、パスコースの切り方も非常に甘いですね。ここら辺は欧州でサッカーをしていくにあたってこれから身に着けていくところでしょうが、クリスティアーノ・ロナウドの退団でコレクティブになったレアルでは要求されてくる部分だと思います。

 

彼だけの最大の武器は…

このレアル・ソシエダ戦がリーグ戦初先発とここまで絶対的な主力になり切れてはいないヴィニシウスですが、僕は今のレアルの状況を見るかぎり、ヴィニシウスに攻撃の主導権を握らせてみてもいいのではないかと感じます。事実、この試合の後半はそうなっていました

たしかにレアルという常に結果が求められる特殊な環境で18歳の若者に賭けるのは大きなリスクを伴うものだと思いますが、今のレアルはそこまで追い込まれていると感じます。

そして、ほかの選手と比べてヴィニシウスには唯一無二の武器があります。それは伸びしろです。この試合を見てもわかるように、すでに一線級の実力を秘めています。しかし彼はまだ18歳で、特大のポテンシャルを秘めています。辛抱強く彼に経験値を蓄積していくことでさらに成長し、ワールドクラスの選手になっていけるのではないかと、そう思わせてくれるのがこのヴィニシウスという選手だと思っています。

 

それでは今日はここらへんで失礼いたします。