12年ぶりの3試合連続無失点ーレアルの現状をCSKAモスクワ戦から探る

12年ぶりの3試合連続無失点ーレアルの現状をCSKAモスクワ戦から探る

2018年10月3日 0 投稿者: マツシタ
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こんにちは。

今日早朝に行われたUCLのグループリーグ第2節で、レアルがCSKAモスクワに0-1で敗れるという波乱がありました。試合は立ち上がりわずか1分でクロースの集中力を欠いた不用意なパスミスから先制したCSKAがそのまま逃げ切ったというもの。気になるのは、レアルがこれで国内リーグのセビージャ戦(0-3)、アトレティコ・マドリード戦(0-0)から3試合続けて無得点に終わっているという事実だ。

チャンピオンズリーグ3連覇という偉業を成し遂げたあと、大黒柱のクリスティアーノ・ロナウドとジダン監督が同時に抜けて大きな転換点を迎えるシーズンとなっている今シーズンのレアルの現状はどのような状況なのか。CSKAモスクワ戦から探ってみたいと思う。

 

怪我人が続出

 

 

上はこの試合のスターティングメンバー。見てわかるように、レアルはキャプテンのセルヒオ・ラモスをはじめ、マルセロ、イスコ、ベイルが不在で、モドリッチもベンチスタート。主力が半数いない状態でのスタートでした。

ワールドカップで主力として戦う選手が多いというのはメガクラブ特有の悩みではあるものの、これだけ主力が怪我してしまうと、新たなチームを作っていくのに大きな支障となる。ロペテギ新監督のケアの不足なのか、選手の個々のケアがたりていないのかはわからないが、フィジカル面のケアを改善することは必須だと思います。

代役で入った選手たちがいいプレーをできれば問題はないんでしょうが、今回の試合ではナチョ以外の選手がパッとしなかった。ダニ・セバジョスは存在感が希薄で、21歳のレギロンはクロスの精度の低さが目立ち、まだ力不足感がありました。ルーカス・バスケスは停滞気味の攻撃にアクセントを加えようとさかんにドリブル突破を仕掛けていたものの、ナバブキンとオブリャコフに二人がかりで抑え込まれ、決定的な仕事はできずに58分に交代となりました。

中盤にコバチッチがいて、サイドにロナウドがいてアセンシオが控えていた昨季に比べると、やはり選手層が薄くなっている印象は否めないです。さらに、控えがほぼ全員20代前半で、経験不足も感じられます。しかし、若手が多いということは彼らが成長していくことで補強なしにチーム力を大幅に増大させる事ができる可能性があるということ。彼らの才能をいかに引き出して成長させていくか、ロペテギ監督の腕の見せ所だと思います。

 

レアルに感じる、スペイン代表のジレンマ

試合開始早々に先制したCSKAは低い位置に5-4-1のブロックを構築してディフェンスを固め、ブロック内に侵入してきたら球際の強さを発揮して特に前半は中盤の位置でボールを奪うことに成功していました。逆に言えば、前半のレアルは球際の競り合い、デュエルで負けていたということ。ここの強さは昨シーズンのレアルの一つの強みになっていましたが、前半はお株を奪われる形になっていたのもレアルらしくなかったですね。

今シーズン、レアルは短いパスを使って丁寧に攻撃を組み立てていくようにスタイルを変えています。ロペテギ監督がレアルにやってくる前に率いたスペイン代表のようなスタイルです。この狙い通り、レアルは試合全体を通してボールを圧倒的に支配することには成功していました。その証拠に、ボール支配率は73%に達しました。

しかし、CSKAからすれば、ボールを持たせている状態。前述のとおりレアルはCSKAのブロックに侵入しようとするとボールをたびたび失っていたため、ブロックの外側を回している状態が続くようになりました。それは約3か月前、今日と全く同じルジニキスタジアムで行われたワールドカップ決勝トーナメント1回戦のロシアとスペインの一戦を見ているようでした。ボールを支配し続けたスペインはしかし、ロシアの堅いブロックの中に侵入できず、PK戦の末に敗れて世界に衝撃が走りました。スペインとロシア、代表チームに引き続きクラブチームでも同じことが繰り返されたような気がしてなりませんでした。

 

フィニッシュまでの形の確立を

このようにブロックの外からでボールを回した今日のレアルは、クロスボールからの攻撃が主な手段となっていました。前半にはベンゼマが、後半にはマリアーノが枠に嫌われるヘディングシュートを放ったものの、結果は無得点。なにかしらの改善は必要でしょう。

格下の相手は今日と同様にしかりと守りを固めてくることが予想される。同じような展開から取りこぼしが続くようだと、リーグ戦で苦戦を強いられることになるだろう。たしかに、昨シーズンまでは単純なクロスからでもペナルティーエリア内で圧倒的なプレゼンスを発揮したクリスティアーノ・ロナウドがいたからいくらでも点が取れた。しかし、今季は違う。そうなると、相手の守備ブロックをコンビネーションなどで崩してフィニッシュまでもっていく自分たちの形の確立が必要になるはず。ここを早急に行うことが必要だと思います。

ボールを保持することはできているので、そこから相手守備ブロックをどう攻略していくか。ここの答えを早い段階で見出して、ロナウドが抜けたことによる「年間-50ゴール」を解消することが今のレアルに最も必要なことだと思います。

それでは今日はここらへんで失礼します。